
その書き込みは私の「継続ということ」に対するコメントに就いてです。
コメントは「日本にも可哀想な子供は大勢いるぞ。ます日本人の子供を先に救えや。通りすがり」と言うものでした。一理あるようにも思えますし、同じ考え方をお持ちの方々もいらっしゃるとは思いますが、通りすがらずしっかりこのブログを読んで頂けると、NGO明日のアジアにかける橋が、国境を超越した支援組織であることを分かって頂けるでしょう。つまり私達NGOの目的は、子供達の夢の実現を国境を超えて支援することです。
さて、国際理解の伝道師を自負する私は、最近の日中・日韓の関係悪化の問題を心配しています。この問題は、両国民が表面的、一面的な捉え方をせず、長期的で冷静な判断をすることで、解決します。つまり、長い歴史を通しての両国との経済・文化交流を再度確認し、悲しい歴史をしっかり反省し、お互いを思いやることで、新しい未来が拓けると考えます。例えば、尖閣列島や竹島の資源開発は日中・日韓共同、或いは国際コンソーシアムで進められます。(国は違いますがサウジやタイで石油の共同開発が成功した例も現にあります。)もちろん、それらの資源開発が環境に及ぼす影響を精査することが不可欠ですがーーー。
角を突き合わせず、軍備拡大など税金の無駄遣いをせず、この問題を解決することが肝要です。今、感情的になって勇ましいことを言うのは結局お互いの「国益」にも適いません。それにしても、日本で「愛国心」や「国益」を唱える人々の中に、米国べったりで、独立国の指導者・政治家とは思われないような御仁の多いこと。
やはり日本は、今の米国のような狩猟・パッチワーク型の政治・経済を目指すのではなくて、農耕・リサイクル型の政治・経済をアジア諸国と一緒になって実現していくべきです。私達はそれぞれその為のかけ橋になります。
尚、念のために申し上げておきますが、私は米国滞在・駐在が5年以上と長いので、米国は基本的に好きです。しかし、私が好きなのは今の戦争を撒き散らす米国ではなく、フェアな米国です。
山口実