<希少種生息地>廃棄業者が残土 環境団体が提訴へ 札幌 | 夏目メロのブログ

<希少種生息地>廃棄業者が残土 環境団体が提訴へ 札幌

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 札幌市北区の篠路福移(しのろふくい)湿原で、土地所有者に無断で残土を捨てているとして、環境団体メンバーらが週明けにも、同区の排雪業者に残土の受け入れ中止と復旧費用など約5800万円の損害賠償を求めて札幌地裁に提訴する。この湿原には環境省のレッドリストで準絶滅危惧種に指定されている「カラカネイトトンボ」などの希少な動植物が生息している。原告側は「このままでは貴重な環境が失われてしまう」と訴えている。



 提訴するのは、湿原の周辺住民らでつくるNPO法人「カラカネイトトンボを守る会」と、メンバーや地権者ら約40人。



 原告側代理人などによると、広さ約20ヘクタールの湿原は数十年前、ほとんど価値がない土地を高額で売りつける「原野商法」の舞台になり、切り売りされた。地権者は数百人に上るとみられるが、同会は自然を守るために土地を買い取る「ナショナルトラスト運動」に取り組み、現在は約5500平方メートルの土地を所有しているという。



 訴状で原告側は、この湿原に事務所を置く排雪業者「スノーメディア」が遅くとも01年ごろから有料で工事現場などから受け入れた残土の廃棄を始め、原告の所有する土地に約1万2000トンを違法に捨てたと主張。大量の残土で埋め立てられた湿原は水質が変化して生態系に影響し、原告側の「環境権」も侵害されたとしている。



 同社は、毎日新聞の取材に「土地の所有者から承諾を得ている」と反論している。【金子淳】



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