こんにちは、ボアです。

今回紹介するのはこちら 

出版: 大学館 

作者: 冬目蒼石  

  「カフカ〜ぼくは猫ではない」

ジャンル: ファンタジー 



あらすじとしては、 

母親の花衣陽子(はないようこ)はいつまでも起きてこない息子を怒り混じりで起こしに来ていた 


しかし布団を剥いだ瞬間、そこに居たのは小学6年生の息子紘一ではなく白黒のマダラ子猫が鼻提灯出してグースカ眠っていて、大きなあくびをした後、何?朝?としゃべったのである


母、陽子は何が起きたか分からないと言った顔で子猫を見つめている

子猫も何かおかしいことに気付いたのか、辺りを見回して一瞬固まったあと「ネコになってる!!」「ぎゃあああ喋ったあああ!!」と部屋中走り回り大騒ぎである


何事かと部屋に来た父・姉・妹も母と大喧嘩している子猫を見て呆然としている

2歳の弟だけは「ねこー」と喜んでいる


とりあえず話は後だと父・姉・妹はそれぞれ仕事や学校に行き、紘一は学校を休み母と何があったのかを話し合った


学校の帰り道空き地に古本屋が出来ていたので立ち読みしていたら、外国人のお爺さんに飴を貰って食べた事を思い出した

母に怒られるかなと思ったけど、真剣な顔をして一言 

「あの空き地に古本屋なんてないけど」そんな訳ないと実際に見に行ったら昨日確かにあった古本屋が綺麗に無くなっている


夜になって全員帰宅し家族会議が開かれた

小学校卒業まで間もないし、取り敢えず紘一は海外にいる親戚の家に留学しに行った事にして、猫になった事は家族だけの秘密にしようと言う事になった


そして猫に向かって紘一と居ない息子の名前を呼ぶのは不自然なので、ネコ名はカフカの「変身」から取ってカフカにした

平日は母と、休日は家族総出で空き地の古本屋について聞いたりして調べて回ったが何の手がかりも見つけられなかった


ここは辺り一帯の物件が1度に売りに出されていたのもあって、住人が入れ替わる前の事は誰も知らなかったのである


そこへ高校生の姉が、ガン◯ルフ爺さんの噂を聞いて来た

教えてくれた先生の話によると、先生が小学生の頃にロードオブザ◯ングのあのガ◯ダルフそっくりな風貌をした外国人のお爺さんが、空き地で古本屋を経営していたと言う


そのガ◯ダルフ爺さんはたくさんの猫を飼っていて、その猫に「助けてくれ!!」と声をかけられた子が何人もいたそうだ


ガン◯ルフ爺さんに気に入られると猫に変えられて連れていかれると噂が立ち、客足が減り経営が悪化して店は潰れてしまい、ある日たくさんの猫とともにいつの間にか消えていたとの事だ


ネットでガン◯ルフ爺さんと検索するとある都市伝説サイトが目に入った

大体先生が話した通りだったが下の方に現在、猫たちは動物保護団体に引き取られ本人は◯◯◯区で古本屋経営と書いてあった


サイトは20年前で更新が止まっていて管理者とは連絡がつかなかった

◯◯◯区の古本屋を調べそれらしい店があれば片っ端から実際に行ってみたが、やはり見つけられなかった


中々進展が無いことに家族も苛立ち始め、ケンカも増えて来た

これ以上はダメだと限界を感じた紘一は家族がダメになるくらいなら諦めて猫として生きて行く事を宣言する


諦めらめるなと反対する両親と少し休ませて欲しいと呟く姉妹たち

紘一は、調査は一旦お休みして夏休みはどこかに旅行に行きたいと提案した

子供達の顔を見てハッとした両親は、調査は一旦休む事にして夏休みの計画を家族で話し合った


ロー◯オブザリングのロケ地であるニュージーランドに旅行に行く事にした


夏休みまであと1ヶ月

家族は旅行の準備を本当に楽しんでいた

ケンカをする事も無くなり笑顔も増えていた


そして旅行先のニュージーランドにて因縁のガ◯ダルフ爺さんと遭遇する事になる


実はガ◯ダルフ爺さんの正体は異世界の魔術師で、こちらの世界の子供達に魔術を練り込んだ飴を食べさせては猫に変えて、異世界で喋る猫として売り捌いていた


しかし紘一が食べた飴は消費期限が切れていたため、変身までに時間がかかったのだ


魔術師が逃げた際に使ったゲートが消える前に決断しなければならない


全てを捨てて魔術師を追いかけるか 

諦めて猫として一生を生きていくか 


紘一は諦める事を選択するが、家族は追いかける事を選択する


そして家族で異世界に旅立つのだった 



と言った所で次巻へとなります


子どものために、兄弟のためにどこまで出来るだろうか? 

 ゲートが閉じるまでのあの瞬間で現在持ってる全てを捨てて異世界へ行く覚悟なんてできるかな? 

それを迷いもなく瞬時に決断した家族も家族を思いやって

人生を諦めた紘一の選択も間違いではないから難しいなと

思いました 



 以上、ボアでした 。

ありがとうございました。