こんにちはボアと申します。 

今回紹介するのはこちら 


出版 株式会社 嘘八百 

作者 カワウソじろう さん  

  「いい子ちゃんやめたら王子が」の1巻です。



 ジャンルは異世界憑依もの 

 王立学園高等部に通う男爵令嬢メラ・ミネルは親・教師・クラスメイトの言う事を何でも聞いて断らない、「都合」のいい子ちゃん。 


 ある日、断れない自分に嫌気が差しため息をつきながら廊下を歩いていた時、はしゃいで騒ぐ集団に背中を押され、階段から落ち、頭を打ち付け死んでしまいます。 


 場面は変わり、現代日本で暮らすサツキは高校1年生の引きこもり。マンションの屋上から転落し、人生を終えたはずなのに目が覚めたら棺の中。 


 亡くなったはずの娘が生き返ったと泣いて喜ぶ両親と死人が生き返ったと怖れる参列者たちで阿鼻叫喚の中、目を見開き立ち尽くしている男が一人、廊下でぶつかりメラの死因となったこの国の第一王子、エル・ノルワール王子です。 


サツキは訳がわかりません。

その時、腕に抱いていた人形から弱々しく何かを喋っている声が聞こえます。

 亡くなったメラの魂が大事にしていた人形に憑依していたのでした。 

メラの身体に憑依したサツキと人形に憑依してしまったメラ


次の日、人形を抱えて学園に登校してきたメラに王子が声をかけます。 

しかしサツキは「私はサツキ、メラはこっち」と人形を差し出します。 

 王子もドン引きですが、自分が原因なので素直に謝罪します。 

しかしサツキは許しません。 

「では不敬罪で処刑しますか?」と逆に問います。 

 当然側近はその態度を責めますし、人形のメラも天に召されそうです。 

ついに我慢できなくなったメラが「やめて!!」と叫んで次巻へ

1巻は終わりです。 



 サツキは肥満体型で愛嬌のある顔をしていますが、「私は私」と自分の個性を受け入れています。

それは実はコンプレックスの裏返しで、意識するあまり思った事をハッキリ言ってしまい、周囲と対立し孤立してしまいます。 

メラは有能過ぎるため何でも出来てしまい、周囲が依存してくるのですが、内気な性格のせいではっきり断る事ができません。 


誰が相手でもハッキリ思った事を言ってしまうサツキと、

誰が相手でもハッキリ断れないメラ


 行き返り後に学園に登校して「みんなに化け物だと思われたら嫌だから行きたくない」と泣くメラに「私は私、メラはメラ、化け物なんかじゃない」と最後まで行かないでと懇願するメラを振り切り学園に登校してしまい、案の定みんなの化け物でも見るような視線と言葉に耳を塞いでしまいます 。


そしてついに我慢出来ず生まれて初めて思いを叫びます。


現時点で13巻まで出ていますので、ぜひ読んで見て下さい。 



 ボアでした。さようなら〜