めるものえいごBack Numberをご紹介!
とは、本場大阪弁を使いこなす英語講師が英語文法をさらっと解説。TORJA(トロント日系フリーマガジン)にて連載中!オフィスでも一部閲覧いただけます
【clichéってなあに?】
今日のテーマはcliché。何それ、おいしいの?
と言いたくなる、洋菓子みたいな単語ですが、起源はフランス語。
使い古されて、意図された力・目新しさが失われた
常套句、決まり文句のことを指します。
例えば:
A: He dumped me for no reason. Lol
意味のなくふられた!
B: Oh no! But what goes around comes around.
えーひどい! でも、(彼に)ツケは回ってくるものやからさ。
*悪いことは巡り巡って戻ってくるという意味の熟語です。
あまりに使い古された表現すぎて、
本心から励まされているように感じません・・・
A: I really liked him though・・・
でも彼のこと、すごい好きやったんやけど・・・
B: Every cloud has a silver lining.
どんな厚い雲でも光の指す部分はあるもんやし。
(悪いように見えてもいい部分もあるはず!)
*日本語でも似たような表現はありますね。
ふられて落ち込んでいるところで、ドヤ顔で
『止まない雨はないんだぞ!』とか言われても、
『やかましいわ!しばくぞ!』と逆に殺意を抱きますよね。
A: How can I get over him?
どうやったらアイツを忘れられるかな?
B: Don't cry. Laughter is the best medicine.
泣くのをやめて。笑うのが一番の特効薬よ。
A: Thanks・・・
ありがとう
B: I'm here for you! All for one, and one for all!
私はあなたの味方よ! みんなは一人のために、
一人はみんなのために!
J-Popの歌詞における『何か』の探され率は異常、
なんてスレッドが2ちゃんねるに上がっていましたが、
英語のclichéそれ自体は決して間違った表現ではありません。
ただ、日本語訳を見てみると、なんかサブイ・・・
と感じませんか?
『不器用な俺だけど』『あの頃に戻りたい』『同じ空の下』
など、最初は小枠な表現だったとしても、
使われ過ぎたために回りまわって陣腐に聞こえるので、
ドヤ顔でいうのには適していない、という点が
ちょっと難しいポイントです。
他にも、例えば、エッセイや論文などでは、特に、
小枠な言い回しを使ったつもりが、
むしろ使い古されてて逆にダサイ、という状態を
避けるために、clichéの使用には気をつけましょう。
例えば、以下の例などは、( )内の表現を使った方が
スッキリします。
First and foremost
もっとも大事なこととして
(=Most importantly)
In this day and age
現代において
(=At present)
え? でも熟語として習った表現なんだけど・・・
使っちゃダメなの???
と不安になりますが、
決まり文句=ダサイというわけではありませんから、
日常会話で使うものもありますよ。
Off the top of my head、例えば『Awesome!』という
誉め言葉を聞いたことがありますか?
辞書を見ると『畏怖を抱くほどのすごさ、荘厳な、
うやうやしい』という意味が出てきますが、
もはやもともとの意味を失って、日常会話では
『すごい』という意味で広く使われていますし、
文頭の『すぐ頭に浮かぶものとして言えば』という
表現もとても一般的ですよ。
どんな表現がclichéと言われるのか、
是非調べてみてくださいね♪
And they all lived happily ever after.
そして、みんな幸せに暮らしましたとさ。
めでたし、めでたし
この記事が誰かの役に立ちますように
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