初代「ガンダム」
にこっそり参戦していた別アニメロボ 「おおらかな時代だから許された?」
劇中にこっそり参戦していた別アニメのロボットとは?
アニメ「機動戦士ガンダム」は、令和を迎えた現在も多くのファンから愛されている作品。
そんな初代ガンダムには、実はストーリーと関係がない別のアニメ作品のメカが登場していたことをご存知でしょうか。
権利関係の厳しい現在では考えられませんが、当時の制作スタッフの「遊び心」が見られる場面でもあります。
そこで今回は、初代ガンダムのなかで、別のアニメ作品のロボットがこっそり登場していたシーンを振り返ります。
同作の第42話「宇宙要塞ア・バオア・クー」には、アニメ「鉄人28号」(1963年放送)の「鉄人28号」と、アニメ「無敵鋼人ダイターン3」(1978年放送)の「ダイターン3」、そしてアニメ「勇者ライディーン」(1975年放送)の「ライディーン」と思わしきロボットが登場。
地球連邦軍とジオン公国軍による「一年戦争」が最終局面を迎えるなか、連邦軍は「ジム」や「ボール」などの残存戦力を集結させて宇宙要塞ア・バオア・クーに進撃。
その進軍シーンのなかに、鉄人28号やダイターン3、ライディーンに見える、謎のロボットの姿が確認できます。
多数のジムやボールが登場する場面のため、映像を一時停止しなければパッと見わからないかもしれません。
ちなみに3機のメカは、ジムと同じ形状のシールドを構えていますが、明らかにジムとは異なるフォルムをしていました。
また「鉄人28号」と思わしきロボットは、最終話である第43話「脱出」にも登場。
「ガンダム」に搭乗するアムロが、ア・バオア・クー宙域でシャアが乗っている「ジオング」を探しているところに、1機の「リック・ドム」が襲いかかります。
このときアムロは、キックでリック・ドムを一蹴しますが、その場面で1機の機影が画面の右から左に横切ります。これをよく見ると、鉄人28号らしきメカが通り過ぎていました。
ほんの一瞬の出来事なので、一時停止やスロー再生などをしないと鉄人28号らしきメカは確認するのは難しいかもしれません。
劇場版ガンダムには、意外なロボットが参戦?
そして劇場版「機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙編」(1982年公開)には、アニメ「伝説巨神イデオン」(1980年放送)の「イデオン」らしきロボットが登場。
劇中の終盤で地球連邦軍とジオン公国軍のモビルスーツが入り乱れ、至るところで戦闘が勃発します。
そんななか、1機のリック・ドムが地球連邦軍の艦艇を攻撃しているところにジムが現れて、ビーム・サーベルで斬りかかります。
その瞬間、ジムの頭部がイデオンらしきフォルムに切り替わる場面がありました。
本当に一瞬の出来事なので、このシーンもスロー再生などは必須。
またジムとイデオンの頭部のデザインはもともとよく似ているため、分かっていても見分けるのは難しいかもしれません。
このようにアニメ「機動戦士ガンダム」には、スタッフの遊び心で別のアニメ作品のメカがゲスト出演していました。これまで気づいていなかった方は、改めて映像をじっくりチェックしてみてはいかがでしょうか。