こちらのお店に初めて伺い、
臨休に当たること実に2回。
私の自宅からこちらまで片道350km
(往復700kmということですw)
3度目の正直で
ようやく訪問出来ました。
長野県上田市
らぁ麺こむぎさんです。
何故そこまでして訪問したか。
『鯛』というワードで突出した評価を
フリーク仲間から聞いていたから。
(店主さんは都内の『しば田』と、京都の有名店にて修業経験があるとのこと)
淡路島からの移店というエピソードも。
先ずはこちら
鯛塩チャーシューらぁ麺 1000円
噂に違わぬ
円やかな利かせ方の塩に
本当に雑味が全く無い『鯛』の旨味と昆布の旨みが
この透明に澄んだスープの中に抽出されています。
よく鯛のアラを炙り過ぎてスープに焦げ臭が移ってしまったものを出すお店とか
鯛の臭みを取り除けないままで提供されるお店を見かけますが、
こちらこむぎさんの抽出技術は
仕事の丁重さや低温で手間を惜しまず仕事をした結果が正直に現れていると思います。
そして麺。自家製麺とのことですが、
見た目のこの手の麺でよくあるタイプではなく
箸で持ち上げると明らかに低加水タイプとは違い
麺に重みを感じる事ができます。
食べてみると
多加水麺のような歯応えやコシなのかと言えばそうではなく
低加水と多加水の良いところ取りとでも言いましょうか。
味わいも小麦の旨味が十二分に伝わる
非常に美味しい麺です。
溶け出しも食べ終わりまで最小限。
これ、つけ麺だと威力をさらに発揮しそう。
チャーシューはパストラミ風の実に旨味が凝縮された舌触りの良い美味しい仕立て。
持ち帰りしたい(笑)
柚子も入っていますがまこれはもう少し少なくても良いかも。
載せ物は最小限ですし、
これで高いと思う方はそれはそれでいいと思います。
私はこれで最大限満足して完食しました。
載せ物点数が少ないということは早い提供も実現されるという事ですしネ。
さてお次は
濃厚煮干し塩らぁ麺 800円
1番唸らされたのはこちらの煮干塩。
濃厚と言えば白湯+煮干、混濁した色味を想像するかと思いますが、
見た目からの想像の上を越えて行く
煮干の旨味濃度。
ズゴイ旨い。
ズゴイ旨い。
大事だからもう一回。
ズゴイ旨い
やられた。
ラストはこちら
アゴだし醤油らぁ麺 750円
こちらのお店では
券売機にあるメニューが
全て食べられることは無くて
例えば昼は塩のみだったり
夜は醤油のみだったり
その日その日でかなり変化を見せるので
醤油が味わえるのを逃す手はありません。
面白いのは
デフォルトの『醤油らぁ麺』がオーダーストップでも
『アゴだし醤油らぁ麺』は食べられる事。
見ているとどうやらカエシの問題でオーダーストップが発生する模様。
多分スープだけではなく
カエシもそのメニュー毎で仕込みしているのかも知れませんネ。
アゴだしの方ですが
アゴ本来の甘味+単体だと旨味が弱いところを上手く抽出技術+旨味補強で仕立てていて
旨いです。
余韻も素晴らしく
実に丁重に仕事されたのが伝わるお店。
体調不良や仕込みで不具合がある場合は
臨時休業されるお店ですが
出しているものは人柄を表すというか
実に完成度の高い一級品。
言い方を変えると『求道者』の作る
らぁ麺、とでも言うのかも知れません。
遠いですが
私は行くだけの価値があるお店だと思います。
(臨休2回目の時は2度とくるか!って怒ってましたけどネ(笑)それを覆したという事ですw)
私も年齢も年齢ですし
1日に何食も食べられない様になってきました。
ですので食べ方にも変化が出てきて
多重連食はなるだけ避ける様にして
キチンとした手仕事、本当の仕事をしているお店にお金を使いたいと思いながら食べ歩きをしています。
ここのお店はそれに該当するお店ということです。
(この記事は2日間の内容です)
(ここ2ヶ月で10kg体重が減りました)
また必ず再訪します。
ご馳走さまでした(^ ^)