今年もまたアレの季節がやってきます。

 日本テレビ系列の24時間テレビ。

 ぼくは創る側として1982年からの参加ですから、もうそんなに長いんですね。

 今年もまたボランティアとして参加しながら、創る側としてもある企画を実行しました。


 マラソンはテレビに映る間だけ走っているフリをして、実は車で移動している、とか。距離が劇的に短い、とか。

 出演者が莫大なギャラをもらっているなど、ネットで事実かの如く語られている事柄について昨年、ぼくは日本テレビを相手に裁判を起こしました。それが今年の春にやっと判決が出ました。

 マラソンに関する噂はすべてウソ。マラソンの全距離を余すことなく記録したVTRがありました。1992年の第一回マラソンから毎年すべてです。放送翌日にマラソンに焦点を当てた特番を放送するために100kmすべてを記録していたんです。それが裁判で証拠として法廷に提出され、この点ではぼくの敗訴。

 裁判費用がイタかった。


 莫大なギャラは旧ジャニーズタレントだけに支払われていましたが、募金からではありませんでした。 

 怖いことに裁判所はこと細かに調べるんですよ。募金額と寄付された先方、例えば日産の福祉車両が1台いくらで何十台、被災地支援金に関しては日テレが振り込んだ振込票に金額が書かれたものが、放送初回の1978年からすべて。

 これらが証拠として採用されたから、募金からギャラもぼくの敗訴。

 ボロボロですよ。


 ところが元24時間テレビのアニメ枠(1978年から1982年までは2時間のスペシャルアニメが

放送されていました。手塚治虫アニメロマンといって、手塚治虫先生の新作アニメでした。ところが1982年の放映に向けて制作されていた1982年6月末に手塚プロが破綻。アニメ枠に穴があくことを覚悟した日本テレビに、漫画家の竹宮惠子さんが、私が手塚先生を助ける、と宣言。竹宮先生原作の『地球(テラ)へ』を劇場アニメ化した東映動画とともに自らの新作をアニメ化して24時間テレビに文字通り寄付したんです。

 この年から番組のテーマ曲が代わり、『サライ』が生まれるまでの10年間使われたのですが、歌詞を公募し、『ルパン三世』の大野雄二さんが曲をつけるという方法で生まれ、ぼくの歌詞が採用されました。って長い話やな~。

 竹宮惠子さんは神様が「おまえが手塚先生を助けろ」言っているとか言っていました。アブない方なのかと思ったら、お会いすると素敵なお姉様でホッとしました。こちらのアニメのテーマ曲は大野雄二さんの推薦でぼくが歌詞を担当しました。

 創る側での参加がこの年です)を担当していたプロデューサーが、ジャニーズタレントだけにギャラを支払っていた、と証言してくれました。

 東山くんやイノっち、城島リーダーや櫻井翔くんと仲がよいので、彼らにいちゃもんをつけるのは気が引けたのですが、坂本九さんが守り続けた24時間テレビを守りたい気持ちが勝ったので、彼らには事前に話してから、裁判にかけさせてもらいました。

 判決としては、旧ジャニーズタレントにギャラが払われたという点だけが勝訴。

 ネットでそれ以外のデマを流した人を特定し、懲役10年に罰金一千万円、その両方を課すとしていて、実際にもう3名が罪に問われました。

 

 ぼくが代理訴訟をお願いしていた弁護士さんも実は24時間テレビ出演者の1人。

 御自身もネット上のデマをなんとかしたいから、無謀な訴訟を引き受けてくれたということでした。  

 以後は検察庁と警察がネット民を捜査・検挙していくことになり、ぼくの手を完全に離れます。

 ぼくはといえば今年もあちこち走り回ります。

 この裁判で日テレ系列局のスタッフが募金をちょろまかした事実が晒されましたから、やって良かったと思っています。


 旧ジャニーズタレントの排除(相葉くんは動物関係の日テレ番組の関係で残りましたが、他番組の企画という都合上ギャラはありません)も行い、募金方法も徹底的に見直されました。

その点は日本テレビさんの紳士的態度に感謝します。


 今年の企画のパートナーがなんと、JKが大好きな芸人第一位のやす子さん。

 元陸上自衛隊ね。

 まあ、同盟関係にある元アメリカ陸軍としては最高の組み合わせかな。

 はい〜っ。


 番組が終わったら、いつもの秋が来るんだろうな。

 はい〜っ。