剣道8段 | Ameda

剣道8段

前に書いたことがあるかもしれませんが。

剣道をしているとよく
「8段って強いの?」
「強いんだったらなんで全日本に出ないの?」
「強いんだったら全日本優勝できるんじゃないの?」
と聞かれます。

ぼくなりにですが、
この質問に対する明確な回答があります。



宮本武蔵は五輪書で、
自分が無敗だったのはたまたまだったと書いています。
そして、兵法(いまでいう格闘技)はたまたま勝つのではなくていつでも勝てるようなものでないといけないとのことです。

この「たまたま」を拡大解釈して、
「たまたま力が強かったから」
「たまたま速かったから」
「たまたま若かったから」
勝てた、というのではなく、
どんなひとでもどんな時でも勝てるように目指すべきと述べていると理解しています。

剣道には
「打って勝つのではなくて勝って打たないといけない」という言葉があります。
あと、剣友会の先生に勧められて読んだ「猫の妙術」「天狗芸術論」という本の内容にも通じますが、
力やスピードだけでない強さを追い求めるべきということと思います。

8段は、そういう強さに近いひとということと理解しています。



で、冒頭の、
8段は全日本に出るような選手にも勝てるのか?という話。

上記は究極の目指すところではあるけれども、
そりゃあ8段の先生でも全日本の選手には負けますって。
ただ、力やスピードだけでない、剣道が理想とする強さという意味では、
8段の先生のほうが近いということだと思います。



まぁ、ぼくが8段や全日本を語ること自体おこがましいわけで、
そんなことはさておき、ぼくなんぞのレベルからしたら、
8段の先生は本当に強いです。
ぼくの竹刀なんてかすりもしません。
かわりに、8段の先生の打ちは、全部完全な一本として当たります。
真実です。