No21. 不定詞!

 

不定詞の形

 

To 動詞の原形を不定詞といいます。不定詞には主に3つの用法があります。それらは、名詞的用法副詞的用法形容詞時用法です。

 

不定詞の名詞的用法:

不定詞の名詞的用法は、to 動詞の原形が名詞と同じように、文の主語、目的語、補語になることです。通常、「〜すること」と訳します。

 

例:

She likes Karate. (彼女は空手が好きです。) 「to不定詞を使わない文」

She likes to do Karate. (彼女や空手をすることが好きです。)[likeの目的語]

 

2.  不定詞の副詞的用法:

文中で、動詞、形容詞、他の副詞を修飾し、「〜するために」(目的)、「〜して」(原因)をあらわします。

 

例:

He goes to school to study English. (彼は英語を勉強するために学校に行きます。)[目的]

Lisa is happy to see Ken. (リサはケンに会えてうれしいです。)(原因)

 不定詞の副詞的用法で、目的や原因を表すと説明していますが、いちいち覚える必要はありません。ここは、こんなもんがあるんやな〜くらいでいいです。

 

3.  不定詞の形容詞的用法:

「〜するための」「〜すべき」の意味をあらわし、すぐ前の名詞を修飾します。

 

例:

There are a lot of places to see in Sydney. (シドニーにはたくさん見るべきところがあります。)

Do you have anything to eat? (何か食べ物を持っていますか?)

 

不定詞(It is for me to do 〜)

 

It is easy for me to speak Japanese. (私にとって日本語を話すことは簡単です。)

上の文において、It は形式的な主語で(それは〜) とは訳しません。意味上の主語は、meで (私が〜、私にとって〜) と訳します。

to speak は、to + 動詞の原形で不定詞です。名詞的用法で意味は、(話すこと)となります。

 

他の例:

It was difficult for Lisa to climb up the mountain. (その山を登りきることはリサにとってむずかしかったです。)

It is so nice to meet you. (あなたに会うことはとても素敵です。)

Was it safe for you to drive this car? (あなたがこの車を運転するのは安全ですか。)

 

この It is for (主語) to 動詞の原形 似た形で、次のような文があります。

It is so kind of you to help me. (あなたは私を助けてくれて、とても親切です。)

上文のように、kindのように人の性質・態度をあらわす語がくると、意味上の主語の前に of がついて of you になります。for you にはなりません。

他の例:

It was so wise of you to leave the company. (その会社を辞めることはとても賢明です。)

 

ask (tell, want) to 不定詞

 

ask + 目的語 + to 不定詞 (目的語に 〜 するようにたのむ。)

tell + 目的語 + to 不定詞 (目的語に 〜 するように告げる。)

want + 目的語 + 不定詞 (目的語に 〜 してほしいです。)

 

例:

I ask you to clean the room. (私はあなたに部屋を掃除するようにたのみます。)

He told me to take the medication. (彼は私に薬を飲むように告げました。)

Kate wants me to come over to her place. (ケイトは私に彼女の家まで来てほしいです。)

 

advise (忠告する)、 beg (たのむ)、 order (命じる)、 allow (許す)も同じような形をとることができます。

 

不定詞の否定形

不定詞の否定形をつくるには、to 不定詞のすぐ前に not をつけて、not to 不定詞のようになります。

例:

I order you not to kill him. (私はあなたに彼を殺さないように命じます。)

ただし、文全体の否定の場合は、下記のようになります。

I don't order you to kill him. (私はあなたに彼を殺すように命じません。)

 

how to , when to , where to

how to 〜 , when to 〜 , where to 〜 のように疑問副詞 + to で名詞の働きをする。

 

意味は次のようになります:

how to 〜       (どのように 〜 したらよいか、〜する方法)

when to 〜       (いつ 〜 したらよいか)

where to 〜     (どこに(で)  〜  したらよいか)

 

例:

I don't know how to cook a lobster. (私はどのようにロブスターを料理したらよいかわかりません。)

Can you tell me when to come over? (いつ来たらよいか教えてください。)

Tom doesn't know where to go! (トムはどこえ行ったらよいか知りません。)

 

what to ,  who to ,  which to   !

 

不定詞の前にwhat, who, which などの疑問代名詞がつく形もあります。

意味は、以下の通りです。

 

what to 〜(何を 〜 したらよいか)

who to 〜(だれを (に) 〜 したらよいか)

which to 〜(どちらを 〜 したらよいか)

 

例:

I don't know what to do. (私は何をしたらよいのかわかりません。)

Can you tell me who to trust? (誰を信じていいのか教えてください。)

Lisa told me which to choose. (リサがどちらを選んだらよいのか教えてくれました。)

 

too to ・・・ enough to ・・・!

 

too 〜 は「あまりにも〜すぎる」という副詞で、too to ・・・で「・・・するには〜すぎる」という意味になります。

 

例:

He is too young to drive a car. (彼は車を運転するにはすぎます。)

 

意味上の主語をつける場合は、to ・・の前に for - をつける。

例:

It is too cold for me to swim in the river. (私にとって、川で泳には冷たすぎます。)

上文において、形式上の主語は It ですが意味上の主語は me になります。

 

〜 enough to ・・・は形容詞・副詞+enough to ・・で「・・できるほど十分に〜です」の意味になります。

 

例:

Tom is rich enough to buy a car. (トムは車を買うことができるほどお金持ちです。)

 

 

原形不定詞!

 

不定詞はふつう<to + 動詞の原形>だが、動詞の原形をそのまま不定詞として使うことがある。これを、原形不定詞といいます。

原形不定詞は大きくわけて2つあります。

 

1.  知覚動詞 (see, hear, feel など) 目的語    原形不定詞 (〜が・・するのを見る、聞く、感じる)

例:

I saw him get on a taxi. (私は彼がタクシーに乗るのを見ました。)

I often hear Lucy cry.  (私はルーシーが泣くのをよく聞きます。)

Lisa always feels Tom protect her. (リサはいつもトムが彼女を保護するのを感じています。)

 

2.  使役動詞 (make, let など)+ 目的語    原形不定詞 (〜が・・させる)

例:

I make him work. (私は彼を働かせます。)

Wendy let me eat her KFC fried chickens.  (ウェンディは私にKFCのフライドチキン食べさせました。)

 

had better 原形不定詞 (〜すべきだ、〜したほうがよい)

過去形の had を使っていますが、意味は現在です。否定形は、had better not + 原形不定詞(〜すべきではない、〜しないほうがよい)

例:

You had better go now.   (あなたは今いくべきです。)

You had better not go now. (あなたは今行くべきではない。)

 

 

お次は、No 22.動名詞!