こんにちは!Kiyoですグラサン

 

これは少し前の話ですが、

 

授業終わりに講師のGenとルームメイトのAboodと3人で話していました。

 

 

Kiyo「Aboodに問題、8人用の長椅子が6つあります。

   合計何人座れるでしょう?」

 

 

 

当然答えは48人ですが、僕が聞きたかったのは、

 

8×6=48と6×8=48の違いをAboodは知っているのかどうかでした。

 

8×6=48の計算では、

 

 

まず1つの長椅子に8人座り、それを6回繰り返す

 

 

という意味を含んでいます。

 

反対に、6×8=48では、

 

 

まず6つ全ての長椅子に1人ずつ座り、それを8回繰り返す

 

 

のように、計算結果は同じですが過程が少し異なります。

 

しかしこれはあくまで掛け算九九を覚えている前提です。

 

Aboodが出した答えに僕は少し驚きました。

 

 

Abood「それは難しいよ、ちょっと待って計算するから・・・」

 

 

Abood「これがこうなるから・・・40人だ!」

 

 

Kiyo「48人だよ。掛け算九九を忘れたのかい?」

 

 

Abood「忘れるも何もそもそも暗記してないよ。」

 

 

Kiyo「??でもAboodって高校出たばかりの18歳だよね?」

 

 

Abood「そうだけど。」

 

 

Kiyo「一桁同士の掛け算を覚えずに毎回計算して出してるってこと?」

 

 

Abood「そうだよ、サウジアラビアの小学校でそういう風に習ったからね。」

 

 

Kiyo「なるほど。国によってやっぱり違いがあるんだね。」

 

 

日本人の中にも多少は忘れている人もいますが、

 

おそらくほとんど全ての人が小学生の間に暗記し、

 

少し時間をかければ思い出すレベルだと思います。

 

ですがサウジアラビアから来たAboodはそうではなく、

 

単純に8を6回足し算して答えを出そうとしてたようです。

 

 

 

Kiyo「フィリピンではどうなんですか?Gen」

 

 

Gen「フィリピンでも暗記はしないわ。一部の頭のいい人は暗記してると思うけど。」

 

 

Gen「多くのフィリピン人は数学や物理といったものが超苦手だからね。」

 

 

Kiyo「では、やはりGenもこの問題に対して足し算を繰り返すという計算を?」

 

 

Gen「私は少し違うわ。ちょっとしたテクニックを使うの。」

 

 

 

〜15分後〜

 

 

 

Kiyo「なるほど。これは面白いですね。」

 

 

Gen「これなら暗記しなくていいでしょ?」

 

 

 

Genの説明はこうです。

 

 

 

まず、手のひらが見えるように内側に向け、

 

両手の小指から親指まで順に6、7、8、9、10の数字を割り当てる。

 

 

ここからは、3ステップで答えを導くことができます。

 

 

例として今回の6×8=48をしてみましょう。

 

まず、左手の6となる指(小指)と右手の8となる指(中指)をくっつけます。

 

 

 

①左手の触れている指から上の指の数は4本、右手の触れている指から上の指の数は2本となる。

 つまり、4 × 2 = 8 となる。           

②触れている指の数とその下にある数は4、それに10をかけると40

③最後に、①と②で出た数字を足すと、40 + 8で48となる。

 

 

この計算方法は15世紀ごろに用いられていたようです。

 

日本の小学校ではまず習わないですよね。

 

とにかく暗記、暗記、暗記・・・

 

最終的に暗記するのは良いですが、

 

最初から暗記作業を強いられると勉強が嫌になるのも仕方ありません。

 

ですがGenが紹介してくれたように、

 

体を動かしながら計算するのも暗記過程にある子供達にとっては単調すぎず良いかもしれませんね。

 

 

フィリピン人の先生たちと同じ場所で過ごしていると

 

英語の勉強だけでなく、フィリピン文化の特徴や、

 

先生自身の人生観などにも触れる機会がたくさんあります。

 

僕自身、まさかフィリピンに来て一桁の掛け算の仕方を教わるとは思ってもいませんでした。

 

このように日々新しい発見や気づきで溢れているのも、

 

B&Dフィリピン留学の大きな魅力の一つなのかもしれませんね。

 

 

それではGenの写真とともに、

 

また次回の記事でお会いしましょう爆  笑爆  笑