奈半利駅行きのバスに乗り、
室戸岬を後にします。
かつて飛行機の上空から
室戸岬を見て、一度は訪れたいと
思っていたので、願いが叶って
満足です。
1時間近く乗りましたが、
地元の方と思われる乗車は皆無で、
観光客とお遍路さん(内1名は外国人)が
3~4人乗車したのみでした。
繰り返しますが、GW中の祝日です。
仮に鉄道が開通していた世界線でも、
維持できていたのでしょうか。
室戸岬を旅して、何となく似ているなと
思った場所があります。
それは、北海道の襟裳岬。
もちろん、気候などは全く異なりますが、
尖ったような地形は良く似ています。
そして、どちらも鉄道計画が
ありながらも、未成線に終わったところ。
鉄道が来なかったので、公共交通機関で
訪れる場合は相当時間が掛かり、
「最果て感」もどことなく似ています。
襟裳岬の場合、帯広からは広尾線、
苫小牧からは日高本線が延伸し、
それぞれ襟裳を目指したものの、
広尾と様似までにとどまりました。
広尾~襟裳~様似間は戦前の計画のみで
終了し、広尾線は昭和の内に全線廃止、
日高本線も2021年に大部分が廃線と
なりました。
室戸岬の方はある程度工事が
進んでいたので、平成になってから
阿佐海岸鉄道として計画の一部区間が
開業しましたが、先行きは明るいとは
言えません。
ただ、地形を俯瞰して見ると、
この岬を経由する鉄道を敷設したくなる
昔の人のロマンというのは、
何となく理解できます。
駅まで行かず、少し手前で
下車しました。
その理由は…
奈半利で宿を取っていたからです。
我ながら、奈半利とはなかなかに
渋いところに宿泊します
(もちろん「渋い」は褒め言葉です)。
お部屋はまあ、普通の
ビジネスタイプですね。
でも、食事が豪華でした。
高知名物の皿鉢(さわち)料理を
一人向けにアレンジしたものです。
ここでも食後にアイスクリンが
出されました。
つづく