可部駅は、広島方面とあき亀山方面で

それぞれ別の改札になっています。

 

昔の下高井戸駅を思い出します。

 

ここからあき亀山駅まで乗車する人も

少ないので、広島方面は事実上の

乗車ホーム、あき亀山方面は

事実上の降車ホームと言えるでしょう。

 

上り列車は全て広島行ですが、

可部線の起点は横川駅。

 

横川から広島までは山陽本線に

乗り入れる形になります。

 

「広島方面」でもいいはずなのに、

何故か律儀に「横川方面」という

表記になっています。

 

可部駅は1911年に開業し、

1936年までは途中駅でした。

 

そして2003年に再び終着駅となる

ものの、2017年に再び途中駅と

化した、稀有な歴史を持つ駅です。

 

とりわけ2017年の際は、

当駅を折り返す列車は消滅し、

路線上だけではなく、運用上でも

途中駅となったのです。

 

過去に終着駅であった痕跡は、

今でも確認する事ができます。

 

線路こそ剥がされたものの、

ここはかつて頭端式ホームで

あった事が、容易に想像できます。

 

とはいえ、趣味的な観点を抜きにすれば、

これは単なる有休地。

 

駅前の土地ですから、いつ再開発が

なされてもおかしくありません。

 

こうした往時を偲べるスポットも、

いつしか姿を消して行くのでしょう。

 

 

 

つづく真顔