茨城県の筑波研究学園都市において、
国際科学技術博覧会(つくば万博)が
行われたのも1985年です。
会場のアクセス駅として、常磐線
牛久~荒川沖間に、万博中央駅が
期間限定で設けられました。
臨時駅ながら、時刻表には
着発時刻の双方が掲載され、
主要駅としての扱いです。
万博の輸送には、「エキスポライナー」が
上野・大宮(武蔵野線経由)などから発着し、
その任に当たりました。
当時は上野~東京間は山手線・京浜東北線
以外の線路がありませんでしたので、
品川方面からなどの直通列車の設定は
なされなかったのが惜しまれます。
常磐線は直流電車が走れるのが取手までと
なっておりますので、使用できる車両も
限られ、その結果、エキスポライナーは
電車・気動車・客車入り乱れた運用が
見られました。
一方では、常磐線を走る特急
「ひたち」は、つくば万博の
輸送には関与せず、万博中央駅への
臨時停車は行われませんでした。
以上のエピソードは、いかにも国鉄時代を
感じさせます。
常磐線には偕楽園という、春限定で
開設される臨時駅があり、僅かな日程で
あるものの、「万博中央~偕楽園」という
臨時駅同士を一本の列車で乗車する事が
可能であり、先のエキスポライナーとも
合わせ、鉄道好きにとっても興味深い
万博期間だったのです。
エキスポライナーではありませんが、
水郡線・磐城石川駅から万博中央駅への
直通臨時列車も設定されていました。
万博中央駅は、地元住民からは
万博終了後も存続を希望する声が
挙がりましたが、万博終了の
9月に予定通り廃止されました。
しかし1998年3月に、同じ場所に
ひたち野うしく駅が開設され、
13年越しに住民の要望が叶う事と
なったのです。
つづく![]()


