こちらの車両は現役車両ではなく、

「お休み処『ナナセン』」と呼ばれる

休憩所。

 

かつて使用されていた7000系の

車内を改装し、読書や自習が

可能なスペースとなりました。

 

wi-fiも完備されており、

一人掛けボックス席も

あるそうです。

 

もちろん、カフェからの

持ち込みも可能です。

 

構造を見れば一目瞭然ですが、

かつては福島方面行きホームとして

運用されていた場所に設置されています。

 

交換設備自体は使用停止して

久しいようですが、実は割と近年まで

列車の入線が可能で、今から10年前の

2013年に、JR南浦和駅で発生した、

女性がホームと電車の間に挟まり

乗客が車両を押して救出するという

出来事が起きた際、某テレビ局の

情報番組がこのホームを使用して

再現VTRを作成したという事が

ありました。

 

今回は時間の都合で、カフェや

ナナセンに立ち寄るのは、

またの機会に。

 

こちらは工事関係者に向けての

看板です。

 

「TC列警」というのは、列車の

接近を無線で知らせる装置の事。

 

この看板の意味は、東北本線の列車の

接近にはその装置が有効ですが、

飯坂線の列車には装置は無効なので

気をつけましょうという意味だと

思われます。

 

でも、鉄道好きの方なら、

疑問に思った事があるかも

知れません。

 

この区間には、阿武隈急行線も

走ってるのではないの?と

(写真は2020年撮影です)。

 

実は阿武隈急行線は、福島駅から

4.6km地点にある矢野目信号場まで、

東北本線と線路を共有しているのです。

 

それがわかる連続写真がこちら。

 

一番手前の線路が東北本線下り、

二番目が東北本線上りとなります。

 

その二番目の線路から分岐して、

福島駅方面へ向かっているのが、

阿武隈急行線のホームへ接続する

線路となります。

 

阿武隈急行線の列車が、まさに

東北本線の線路を通り、

阿武隈急行線専用線路に

侵入していく様が分かります。

 

 

 

考えてみれば福島駅って、

・ミニ新幹線の分岐

・かつての大動脈本線

・標準軌の在来線

・地元ローカル私鉄

・電化第3セクター鉄道

と、鉄道好きなら楽しめる要素が

満載ですね。

 

 

 

つづく真顔