幼少の頃読んだ「サザエさん」の

原作漫画で、「総武線暴走」を

ネタにした話がありました。

 

サザエさんは新聞連載の4コマ漫画と

いう事もあり、時折時事ネタが

掲載されておりました。

 

この「総武線暴走」というのが

どういう事故であったのか、

実際にあった事象なのでしょうけど、

読んだ当時は当然分かりませんでした。

 

ただ、サザエさんも時間の経過と共に

画風も変化しているので、その時の

画風を見る限り、恐らく昭和20・

30年代ではなく、昭和40年代

だろうなというのは、何となく

想像できましたが。

 

それから時を経て、もう一度その話を

目にした時、その時はインターネットと

言う便利なものがありました。

 

早速調べてみたものの、「総武線暴走」と

検索しても、当時は当該の事象について

触れているサイトが少なく、辛うじて

「日本の鉄道事故 (1950年から1999年)」

というWikipediaの記事に、

「総武緩行線列車ドア開け暴走トラブル」

という出来事が掲載されており、

当該事象は、恐らくこの事でしょう。

 

 

1970年(昭和45年)5月18日に起きた

出来事のようで、列車が突如暴走し、

進行方向右側のドアが全て開き、

停車するはずだった数駅を通過して、

前の列車との衝突直前に漸く

停車したというあらましのようです。

 

当時は鉄道の事故防止に対する

技術も未熟であり、死亡事故も含め

多くの事故が発生していました。

 

ネットで調べても、事故の詳細を

あまり調べる事ができなかったので、

死傷者も出なかったこの出来事は、

歴史の中では人々の印象にも

それほど残らなかったのでしょう。

 

ところが先日、たまたまこの

総武線暴走事故について

扱っているYoutubeを見つけました。

 

不幸な偶然による回路のショートで

引き起こされた事故である事。

 

そして、前方の列車との衝突は不可避と

覚悟した運転士がパンタグラフを

下げる操作をした事で、列車が停止した

という事を知り、実はそれこそ歴史に

残ってしまうような大事故の

一歩手前だったという事を知り、

戦慄しました。

 

こういった過去の教訓が積み重なり、

今日の鉄道の安全が保たれていると

改めて知った次第です。

 

 

 

ちなみに、件のサザエさんの話は、

以下のようなものでした。

 

サザエを始めとする奥様4人の前で、

暴走した総武線に乗車していた

体験を語るノリスケ。

 

その話に震え上がる奥様達。

 

するとその時、別の奥様が現れ、

「産地直送の野菜が来てるわよ」と

奥様達に報告。

 

震え上がっていた奥様達は一転

目の色を変え、ノリスケを突き飛ばし、

踏みつけながら、野菜販売へと

急行するのでした。

 

ノリスケにとっては、暴走する列車より、

暴走する奥様達の方がよっぽど

危険だったというオチでした真顔