185系は、斬新な特急車両でした。
元々は、東海道線などを走行していた
急行形車両の153系の後継として
構想された車両でした。
当時の急行形車両は、
普通列車としても使用されていたため、
後継車両も急行列車と普通列車の
どちらにも使用できるように
設計される予定でした。
ところが、1980年代初頭の頃、
国鉄における急行列車は
既に退潮傾向にあり、優等列車は
特急列車が中心となりつつありました。
そのため185系は、コンセプトはそのままに、
特急列車用車両として設計される事に
なったのでした。
かくして、「通勤列車にも使用される
特急列車」という、前代未聞の着想の下、
185系は誕生したのでした。
ドアが幅広なのはともかく、
シートがリクライニングしない、
窓が開くなど、特急列車の設備としては
明らかに遜色が見られました。
また、185系を使用した特急列車の数々は、
従来に比べて停車駅が多い列車が多く、
鉄道ファンなどからは、批判の声が
多かったのも事実でした。
1982年の春頃より、185系200番台は、
高崎線において、まずは急行列車として
運用を開始しました。
急行列車に使用されたのは、
ダイヤ改正が行われた11月までですが、
この間は東海道線で特急として
走っている新車に急行料金で
乗車できたので、乗り得列車だったと
言えるでしょう。
6月に東北新幹線が開業しましたが、
当時は大宮を始発駅としての
暫定開業であったため、
新幹線の発着時刻に合わせて、
上野~大宮間をノンストップで結ぶ
「新幹線リレー号」の運転が開始され、
その車両には185系200番台が
使用されました。
11月、上越新幹線開業に合わせた
ダイヤ改正では、上野から前橋や
水上、万座・鹿沢口などといった
比較的近距離を走る特急が新設され、
185系200番台は活躍の幅を
拡げていったのです。
つづく![]()
