根室本線は、滝川~根室間
443.8kmに及ぶ長大路線で、
JR北海道においては、
函館本線に次ぐ路線距離を
誇っております。
かつては道央と十勝地方を結ぶ
重要なルートであり、
全線に亘って優等列車が
走っていました。
しかし、1981年に石勝線が開通し、
道央と十勝の連絡機能を譲ると、
新得~帯広~釧路以外の区間は、
ローカル輸送が主となりました。
他の北海道の路線と同様に、
乗客は減少傾向であり、
特に富良野~新得間は、
JR北海道が廃止を検討するほどの
閑散区間となっております。
東鹿越駅は、その風前の灯火の
富良野~新得間にあります。
実はこの東鹿越駅、本来であれば、
路線が廃止される前に、
既に消滅しているはずでした。
2016年6月、JR北海道は、
乗客減少のため、東鹿越駅を
廃止する意向を地元に伝えました。
ところが同年8月、台風10号が
北海道を襲い、根室本線の
東鹿越~新得間は、土砂の流入など
大きな被害を受けました。
そのため、東鹿越~新得間は、
代行バスが運転されるようになり、
東鹿越駅は廃止から一転し、
列車とバスの結節点となったのです。
前述の通り、JR北海道は、
この区間の廃止を考えているので、
不通区間を復旧させる意思も最早無く、
鉄道としての廃止が正式に決まるまで、
この状態は続く事になるのでしょう。
全国的には珍しくなった手差しの
サボ(行先標)も、古い車両が数多く残る
北海道ではまだまだ現役。
災害前まで存在しなかった
「東鹿越」の文字が入るサボを
新調したという事は、この状態は
表面上は暫定的なものながら、
実際のところは当面の間続くよという、
JR北海道からの意思表明と
考えて良いでしょう。
本来だったらあり得なかった、
秘境駅で大勢の人が
列車とバスを乗り換える様子。
ただ、絵になる光景ではあります。
つづく![]()




