登録制バイトで、スパイシーな人たちに遭遇しても、
私は深く気にする事もなく、
それが原因でこのバイトを辞めるという考えにも
至る事はありませんでした。
唯一、マウントを取ってくる爺に対してだけは、
仕事終わった際に一発殴ろうかと
頭をよぎりましたが、どんな理由があっても
暴力はいけませんし、そんな塵のために、
場合によっては警察様のご厄介になるのも
勿体ないと思い、思いとどまりました。
スパイシーな人は、どうしても悪目立ちしてしまいますが、
そういう人と出会わない事の方が圧倒的に多かったですし、
こちらとしては、究極の対抗手段もあったのでした。
その手段とは、スパイシーな人がいる工場には、
もう行かないという事。
翌日の仕事を求めて登録元の会社に電話した際、
派遣先は大抵の場合複数用意されているので、
仕事のやりやすい場所を選べばいいだけの話です。
もし自分の行きたくない場所しか
仕事が残っていなかったら、
その際には翌日は働かないという選択をしていました。
携帯代とゲーム代さえ賄えれば
それでいいやという考えだったので、
無理して働こうとも思わず、
1か月で働く日数は、せいぜい10日ほどでした。
登録制バイトの性格上、人との関りという面では、
とても希薄でした。
もっとも私の場合、その希薄さが性に合っていたのかも
知れませんが。
派遣先にもよるものの、バイトスタッフには
割と女性も多くいましたが、出会いという面においては、
皆無に近かったです。
そもそもこんなアルバイトで生活している立場で、
女の子に声を掛けられるような強靭なメンタルは、
私は持ち合わせていませんでした。
恋愛系の出会いは無かったものの、
バイトのスタッフの中には、同じ派遣先に
固定して入っている常連さんもいて、
顔見知りになって多少会話をするという事は、
幾度かありました。
ちょっとオタクっぽい男性が常連でいたのですが、
実はその人が結婚していて、
娘が生まれたばかリというのを聞いた時は驚きました。
だったら定職に就こうよ…。
人との出会いで、一番印象に残っているのは、
バイトを始めた初期の頃に出会った男性。
別れた「彼」と決着をつけるなどと言っておりました。
同性愛を公言している人と出会ったのは初めてだったので、
とても新鮮でした。
元彼とその人がどう決着をつけたのかは記憶にないのですが、
兎にも角にも、その人が故郷に帰る事となり、
その最後のバイトの時、偶然にも同じ派遣先に居合わせました。
駅のホームで、お互いの人生に幸あれと、
握手をして別れた記憶があります。
もう四半世紀前の話になりましたが、
今もどこかで元気に暮らしている事を願います。
他にも、この仕事だけで恐らく十年単位で過ごしてそうな人や、
軽作業なのになぜかスーツで働いていた中年男性など、
他人の人生なので、深入りはしませんでしたが、
色々と訳ありな人も多かったですね。
基本仕事は立ちっぱなしの単純作業なので、
仕事での面白エピソードみたいなものは、
それほどありませんが、
97年の年の瀬に二日間派遣された派遣先は、
いい意味で印象に残っております。
仕事自体は倉庫からの品出しのような作業だったのですが、
派遣先の見込み違いで、一日目の午前中で、
予定の仕事が終わってしまったのです。
二日目がその派遣先の仕事納めであり、
もう年内に入荷するものもないという事で、
やる事もないので、アルバイターには
掃除があてがわれました。
自分も含めて4~5人ほど派遣されていたので、
二日目にはもう掃除する箇所も無くなり、
同じ箇所を繰り返し掃除するなど、
きつい仕事とは逆のベクトルで疲れました。
そんな中、「駄菓子の販売会を行います」との館内放送が。
我々も購入していいのかと社員の方に尋ねると、
もちろんとの事だったので、会場に行ってみる事に。
「コーンポタージュ」という駄菓子が
30個入っている段ボールが積まれていました。
その価格、なんと100円!![]()
| リスカのコーンポタージュ20g 30円 30入【駄菓子】
826円
楽天 |
楽天でもこの価格なのですから、
100円というのがいかに破格かというのが分かります。
自転車で40分位掛かる場所だったので、
持って帰るのに難儀しましたが、
年末年始どころか、春先まで駄菓子には
困りませんでしたね。
つづく![]()