小学校5年生の頃。


友人から「面白いものがあるので遊びにおいで」と言われたので

友人宅に行くと、黒いモニター画面の前に、

何やらいっぱいボタンのついた機械が

鎮座ましましておられました。




これが私と、パソコンとの初めての遭遇でしたパソコン


いや、その前に、電機屋さん等で

見たり触れたりしてはいたはずです。


しかし、こうして実物が友人の家に置いてある事に、

驚きを隠せませんでした。


何故なら当時の一般人の認識では、

「パソコンは何ができるものなのか

さっぱりわからないシロモノ」だったからです。


実際当時のパソコンは、今と全く比べ物にならないほど、

実用的な物とは程遠く、専門的な知識を

有していなければ使えないくせに、

値段だけはベラボウに高いというもので、

一般人が購入するには、相当な覚悟が必要な代物でした。




友人宅にあった機種は、日立のベーシックマスターJr。


友人とその父親が、BASICによるプログラムを組んでいました。

それは数字当てゲームで、1~9の中で、適当な数字を選び、

当たれば音楽が鳴るという、単純な内容でした。


それでも、自分でゲームを作成して遊ぶという事と、

ズラーッと流れるプログラムのリストに、

私は深く感銘しました。


そして、いずれは自分もパソコンを手に入れたいと思ったのでした。




結局それから1年後くらいに、近所に開店したスーパーで、

自分がこれまでに貯めていたお小遣いで購入できる位の額の

MSXパソコンが売られていました。


世の中はファミコンブームで、周りの友達がファミコンを購入する中、

私はそれより魅力的に見えたそのMSXパソコンを、

思い切って買ってしまいました。


4万円位だったとは思いますが、小学生にとっては大金です。


このMSXパソコンも、20年ほど電源は入れていませんが、

現存はしており、いずれブログで紹介しようかなと思っております。




このように、私がパソコンを手に入れたのは、

1980年代半ばという、比較的早い時期であり、

あの日、友人宅にあったパソコンとの出会いが、

私の人生を変えた…はずでした。


まあ、それなりに人生の分岐点ではあるのですが、

はっきりとそう言い切れない部分もあります。


その理由については、明日以降綴りますかお