同期検波実装ラジカセ(なわけない) | オールウェーブ対応っ!

同期検波実装ラジカセ(なわけない)

うちのラジカセ。

壊れていて録音ができないラジカセ。

まったく使っていないラジカセ。


パナソニック RX-M50 である(12年前に購入)。


rajikase1


ラジオ部はアナログチューニング。

写真が小さくて見づらいが、チューニング針の位置と、周波数目盛りとの距離が離れているため、合わせづらい。また、チューニングインジケータランプがないため、それこそ指先と耳だけが頼りだ(マニア向け?)。


しかし、さすがにラジカセだけのことはあり、低周波出力部には余裕があり、いい音が出る(1.8W)。


裏側の写真はこうである。


rajikase2


ちょっと見てみると、不思議なスイッチがあることに気付いた。

拡大すると、こうである。


rajikase3


「BEAT PROOF」と書いてあり、

「Ⅰ」と「Ⅱ」というポジションがある(ローマ数字の1と2)。


はて、BEAT PROOF


ビート除去?


まさか同期検波?


こんなラジカセに同期検波回路採用?


そんな馬鹿な。


実は同期検波って大衆的なもの?


でもSONYが先にやっちゃったから、パナソニックが

ひっそりとBEAT PROOFという名前で実装した?

いや、そんなはずはない。


とか色々と考えが巡った。


何はともあれ、実際にAMを受信してみて、BEAT PROOFスイッチの効果を調べてみた。

すなわち、わざと、ビート(混信)を受けている放送を受信し、

BEAT PROOFスイッチを切り替えてみた。



結果。

  な~んも変わりませんでした。

  このスイッチ、内部配線されてないのでは?

  っつーくらい、何も起こりませんでした。



取扱い説明書 を見てみると、


「AM放送録音時は、

   ビート音やノイズが小さくなる方にスイッチを切り替えよ」


みたいなことが書いてある。


ってーことは、BEAT PROOFスイッチは、ラジオをカセットに録音する時に使うもののようである。


カセットを駆動するモーターのノイズをAMラジオで拾った時にそれを軽減させるフィルタのようなものかな?


最近のラジカセには付いていないようだ。

(近くのヤマダ電機にて確認)



ちょっとだけ期待したけど

さすがに同期検波ではないようだ。