夜勤明けの木曜日


ゆっくり昼寝をむさぼりたい午後だけれども


また週末は雨にやられそうな予感




やっぱり乗っておかないと後悔すること間違いないので、まずは十万辻から



のんびりと登っているのになぜか心拍ばかりどんどん上がって行き


まるでT.T.してるかのような心拍数だった (^^ゞ


やっぱりあまり寝てないからでしょう


この日はすでにヘロヘロを自覚し、行きたかった所へのんびりポタリングすることにした



水が張ったばかりの水田もいいけれど


青々と緑が育ってくるこの時期も悪くない、やっぱり無理して出てきて良かったよ



切畑から猪名川へ抜ける県道324は


かつては山間の川沿いを進む、涼しげで野性味あふれる荒れた古い道だったけれど


今はご覧の通り、新名神の工事が着々と進む




風情がなくなったと嘆くのは簡単だけれども


高速道路の便利さもたっぷりと享受している自分なので


ただただ通り過ぎて、かつての風情を懐かしむのが関の山である



ここは、最盛期には銀山三千軒といわれるほどかつて栄えた町、多田銀山



かつての代官跡



”左 芝辻高平三田道”


へー、ここで高平という地名がでてくるのかと少し感心する




地図で確認してみると


ソエ谷峠~西谷~猪の倉峠~木器~高平へと古い地道がつながっているよう


いつの日か、行ってみたいなあ


と思いつつ、だれかがレポしてくれるのをいただくんだろうな




代官所の門を移築したもの、なかなか立派なものだ




金山彦神社は807年!!創建と伝えられる


この灯篭には


”馬印 千成瓢 へうたん山”


”天正度 豊臣公 瓢箪鉱山”


と刻まれており、多田銀銅山は豊臣時代に栄華を極めたことが偲ばれる


正式には多田銀銅山は昭和48年まで採掘されていたそうな




そう、ここには”悠久の館”という銀山の歴史を紹介してくれる施設があり


銀山の歴史の長さには、まさに悠久以外の何物でもないと思う



銀山から広根へかつてのメインストレートだったと思われる旧道を進んで




やってきたのは近頃お気に入りの阿古谷


ここはいつも里山が優しく迎えてくれるように感じる


先日ここを車で訪れた時は、ホタルの乱舞を見せてくれたよ


残念ながら写真には写らなかったけれど


明滅を繰り返し乱れ飛ぶ蛍の光は、日常を遠くに追いやる妖しく美しい光景だった



ふと立ち寄ってみた阿古谷小学校も昨年で閉校になったよう


かつては子供の歓声が聞こえてきたであろうこの地は、今は静まり返るのみ



長閑な水田をふらふらと散策して、上阿古谷を後にして帰路へ


かつては舞鶴と阪神間を結ぶ大動脈だった丹州街道の通り道である阿古谷は


訪れる人も減り、住む人も子供たちも数を減らしていく集落の一つであろうけれど




言葉ではうまく伝えられない感情?もしかしたら感傷かもしれない



なぜか”廃れていくもの”に魅かれてしまう自分がいます・・・



肝川旧道にて


かつていたであろう人通りこそないものの


今は自転車通学の生徒たちの良き通学路に姿を変えているようだ



ここで一休み


寂しさとともに幾許かの安堵を感じるのは、いつも帰り道に通るからだろうな



少し忙しない、陽が沈む前の透明な風は、いつも心を満たしてくれる


川西からは巡礼街道を宝塚まで


この日は脚がしんどいので、のんびりと走るにはちょうどいい道だった



距離: 56.68 km
タイム: 2:53:34
平均スピード: 19.6 km/h
高度上昇量: 754 m
カロリー: 1,037 C
平均気温: 24.2 °C