薬屋のひとりごと

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 少し前にテレビで紹介されて話題になっていたラノベ作品ですが、そうとは知らず別ルートで読み始めて、ちゃっかりハマってしまいました。

 そもそも普通の小説とラノベの違いがわからないおばちゃんです。

 

 最初はスマホで試し読みをしたのですが、気に入った作品は紙の本で読みたい派なので、9冊を3回ほどに分けて購入しました。

 一気に手元に置くと、続きが気になって気になって3日3晩徹夜で読んで寝不足で倒れるのがわかっているからなんですね~。

 推理部分が話の主軸ですが、少女マンガ大好きおばさんは、端々に織り込まれる胸キュン(死語かな)の数ページがまるでご褒美のようにわくわくして読んでます。

 個人的に後宮をモデルにした時代の作品は大好きなんです。

 蒼穹の昴なんて、もう何回読んだか。

 巻数ごとの感想はまたにして、とりあえず全巻3巡した今の感想をとりとめなくつぶやいていきたいと思います。

 以下、がっつりとネタバレがありますので、ご注意ください。

 

 

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 最初の巻だけで終わる予定だったというだけあって、初巻は壬氏と猫猫の関係の展開が早めで、とても好みのテンポでした。

 それでも玉葉妃の「あの子」発言等、玉葉妃と紅娘は壬氏が皇弟とわかっている様子が読み取れるので、作者さまの中ではこの先に繋がる登場人物の深い設定がちゃんとあったんだな、とわかりますね。

 終話では壬氏が猫猫と間接キスしてみたり、猫猫も頬染めたりして実はまんざらじゃないんだな~と思わせる結びだったけど、巻を進ませるためにかな?お互い(特に壬氏の)立場の違いを出してきて2巻以降、二人の関係がなかなか前に進まない!じれったい反面、カップル成立するまでのわくわくやドキドキが大好きなので、私は壬氏に負けないくらいのドMっぷりを発揮してじっと耐えてます。ハイ。

 猫猫の方がまだ壬氏への気持ちが固まりきらないけど、それでも、壬氏のお世話を身近でするようになった燕燕をちょっと意識する場面があったり、壬氏に「ハッキリ言いなさいよ!」と啖呵を切るのは、少しずつ壬氏への「好き」が育ってきてるんですね。

 私は猫猫は壬氏を好きでも、他に嫉妬の感情をあまり持たないタイプだと思っていたので、ちょっと意外でした。

 おやじこと羅門が同僚の2人にいろいろと教えてあげているのに拗ねるシーンも同様に。

 赤ちゃんの頃から泣いても誰も来てくれないから泣かない子になった、とあったので、与えてくれる愛情だけで納得して、それ以上があると思っていない性格かと考えていたのですが、猫猫の冷めた部分があちこちで強調されていたせいかもしれません。

 でも、猫猫のとっても可愛らしい一面なので、読んでほっこりしてたら、今度は肝心の壬氏がそれに気づかないという(苦笑)

 

 白娘々のくだりは、いまだによくわからないです。

 捕まったというのも詳しい描写がなく、現れたかと思うと、正気なのかそうでないのかがわからず、巫女様も愛凛妃の件も、カタがついたようなついてないような?まだこれからの伏線なのでしょうが、これに加えて楼蘭、玉葉妃関連、など伏線がちょっと多すぎて、これを全部回収するのは大変かもしれません。その分長く物語を楽しめますが、私が担当編集なら、とりあえず白娘々編として一度終わらせます(何様のつもり)。

 宮殿の内外の困りごとを何もかもを受け入れる阿多さまが、性格もあるけど、何より可愛い息子のためにお母ちゃん頑張る、な感じがして大好きなので、これからもっと出番があると嬉しいですね。

 

 編集と言えば、誤字脱字がちらほらあるのが気になりました。

 指摘はあると思うのだけど。

 それと、読み方が猫猫(マオマオ)や紅娘(ホンニャン)など、中国語読みと壬氏(じんし)や玉葉(ぎょくよう)など日本語音読みが混ざっているのはどういう意図があるのでしょう?

 「月」を「ユエ」と言いながら、「瑞月」は「ずいげつ」だし。

 

 それにしても、こういうミステリー物って話の筋の他にネタを考えるのが大変だと思うんですが、次々に思いつく作者さまは本当にスゴイですね!肩を揉んで差し上げたい!

 そして早く続きが読みたいです(これが本音)