経験した事のない仕事を覚える事の繰り返しは自分の為だけじゃ結果を出せない。

家族の為、光國の為に。そう言い聞かせて覚えるまではイエスマンで生きなきゃならない。

陽が出る前には危険物を積んでないといけないから3時〜4時起きだった。

その分、明るいうちに帰って来れて毎日、光國と三輪車か公園に行ける事が喜びだった。



休みの日は決まって川か海に行って、光國の思い出作りだった。


光國が生まれた時から可愛がってくれてる知り合いのヨットに行く途中に大きな言い合いになり、すぐ車から降りようとするから止まって追い掛けるのも大変だったし、知ってる言葉を並べて必死に止めようとする光國が可哀想だった。
自分から謝るぐらいなら自殺する。そんな感じの妻だった。
自分が悪い話ならこっちが悪かった昔の話を持ち出し毎回キリがない。
どっちにも悪いとこはあるんだからそれをそれぞれが受け入れて繰り返さない事。それを求めてた。

全てを人のせいにすりゃ楽だけど、私のせいでストレスがと言えなくなった時は誰のせいにするか怖かった。

常に500キロ前後走る仕事中は帰ってまた誰も居なくなってたらどうしようという不安から逃れられた事はない。

休日に知り合いの格闘技イベントに行った。 
久しぶりに会う友や光國が楽しめる玩具もあって楽しい日だった。
光國が1番楽しんでくれてた。
この日までと妻は我慢してたらしい。
私は光國の為に精神が安定してる時の母親と誰よりも強い父親で居続けたい。親は2人居た方が、例えそれが悪い見本でもありのままを見てきて、私よりも母親の不安定を見続けて来た光國の学びになるし、性格も私に似た光國に楽しい遊びも私がいるうちに全て教えてあげたいと思ってた。
仕事を覚え、見極めも受かったぐらいだった。