まずお湯で足をよく洗ったのち、第一趾(親指)を除いた四本の指を引っ張って関節を柔らかくすることから始める。
その後、まだ指が温かいうちに四趾をまとめて足の裏、土踏 まずの方に向けて一気に折り曲げるのだが、その際、指と指との間に明礬を振りかける、
これは皮膚を収縮させるのと同時に、明礬が湿布剤の役目を果たすからである。
あとはそのまま布でくるぶし、第一趾、甲、踵と一定の手順で巻き固めて、
最後に布の隙間を針と糸で縫い付けて固定。その上からさらに靴下と布靴を履かせて四六時中、足を締め付けられたままにしておく、というのがおおよその手順だが、この締め方、指の折り曲げ方も段階的に施される。
このように現代では考えられないような改造が施され、この纏足を履くことができるようになる。
この纏足の改造で歪んだ足です。