●シュントの歌声は、いろんな歌声があると思うんだよね。自分としてはどう感じる?


シュント「曲に対してのアプローチは、こうしたほうがいいんじゃないかなっていうところは変えたりはしてますね」



●テクニカルに歌いたいというより、聴く人の何を抱きしめたいとか、何を震わせたいとか、そう考えているから歌声は何通りもあるんじゃないかなと思うんだよね。


シュント「そうですね、曲調とか歌詞によって、伝えたい思いは変わってくるので。優しさを歌いたい時はもちろん優しく歌うように心がけてますし。その歌詞と人に寄り添えるような歌い方は意識してますね」



●シュントはそこにすごく長けた人だよね。感性の豊かな人なんだなあっていう。たとえば同じバラード曲調でも、感じるものはどちらも切なさかもしれないけど、違う切なさを感じる人がいるってわかっている気がするんだよね。


シュント「そうかもしれないです。ちゃんとその曲にも人生があるわけじゃないですか。どんな人がつくってくれたかにもよりますし、季節感もあるし。今だから歌える、この季節だから歌える曲があるからこそ、そういう部分を大事にしたいなとは思ってますね」



●パフォーマーとして自分自身、絶対に曲げちゃいけないルールとか失っちゃいけない気持ちがあるとしたら、どういうもの?


シュント「うーん。むずかしいな・・・・・・・自分を縛らず、自分がしたいと思ったことを貪欲にやりたいっていうのが個人的なルールですね。自分がやりたいことを、何よりも自分を尊重してあげたいですね。過去何年もできなかった分、今自分をすごく肯定してあげたいですし。その肯定からくる人間味を音楽とリリックに反映して、また自分の人生をふまえたうえで、音楽を届けていきたいですし。自分と同じ人生なんてないから、刺さらない人がいるのは当たり前なので、そういうことで気を落とさずに、この曲はこの人に刺さった、この曲はこの人がいいと思った、そういう理解の仕方を念頭に置いてますね」


くまママ:シュントは本当に何年もウズウズしていたんだね。夢見てから、7年。。。7年て短いようで長いよ。燻っていた想いが強いし、今はまず自分が思う通りにやってみてほしい。何年も悔しい思いや歯痒い思いをしてきたかこそ感動するリアルな歌が届けられるんだもんね♡



●曲のポテンシャルを理解して最大限届けられる自分でいたいってことかな。


シュント「そうですね。だからこそいろんなことを学んでいきたいし、いろんな人の話も聞いてみたいですし。今まであんまり遊んでこなかった友達とも話したりしてるんですけど。そういうところでいろんな思いと感情を学んで、音楽に還元していきたいですね。こういう人生もあるっていうことを知っておきたいっていうか。自分と違うベクトルの辛さを音楽にした時に、自分が理解して届けられるようにしておきたいっていうことはすごいと思っています」


●なるほど。曖昧な話だけど、BE:FIRST的な自分というものがあるとしたら、それはどんな自分なんだろう?

あるいは、自分の中にあるどんなところだと思う?


シュント「人を思う気持ち、ですかね。SKIーHIさんの影響ももちろんあるんですけど、人を理解して思う気持ちは、自分の中でBE:FIRST的な一面だと思います。一人ひとりの人生をどれだけ想像できるかが大事だなって思いますし。そうやって各々、感じたものが集まることでBE:FIRSTになれてるとも思いますね。楽曲の中で一人ひとりが発する言葉ひとつにも違う理解の仕方があって、だからこそ個性が出てるんじゃないかな」


くまママ:身近なところに日高くんがいることで、日高くんの仲間との向き合い方や、自分以外の人、一人一人の人生や、想いにちゃんと向き合うところ。学べるなんて環境としては羨ましいな。ザストで音楽だけではなく、人間的に成長できた7人。だって7人とも本当に素直でいい子たち。若い男の子たちが他人のことであんなに涙を流せるってちょっとびっくりしたし、そういう心が綺麗な子たちが残ったとも思うし、素直な故にすんなりと成長し続けられるんだね。納得だな。