●ちょっと過去を振り返ってもらうことになるけど、初めて歌った時のことは覚えてる?


シュント「はい。もともと、地元でダンスをやってたんですけど、そこの友達が新しいスクールに歌とダンスを習いに行くって言って、それで自分も歌を習い始めたのが小学校1年生の時です。最初に歌った時は、今日と同じ、雨でしたね。何、歌ったかな・・・・・・CHEMISTRYを歌ってた気がしますね。歌が好きで、CHEMISTRYさんと、L’Arc(〜en 〜Ciel)さんがよく流れていたんですごい歌ってました。



●これは俺の勝手な仮説だけど、シュントは初めて歌った時に、自分の歌声に、開放感とか、無限の可能性があるて感じたんじゃないかな。自分としてはどうだった?


シュント「ああ、自分としてはなかったですね。歌を習うこともそんなに重くとらえてなくて、ただ楽しかった。家に帰っても歌ってた記憶があります。でも変声期に入ってからは、悩みましたね。前よりピッチも当たらないし、声も安定しないし、声は枯れるし。でも、育生ユニット的な活動があったりして、変声期中でも高い音を出さなきゃいけなくて、無理して歌ってたせいか、声変わりも長引いちゃって。どうしよう、このままじゃヤバいっていう感じでした」


くまママ:楽しかったはずの音楽が。。。変声期ってひとつの山場だよね。悩んでたシュントを想像するだけで、涙が出ますあせる

変声期中に無理して歌うことがどうなのかはわからないけど、ザストの頃には2次審査でもバリバリシュントのイケボだったし、やっぱり時期的にも運命だったんだね。本当によかったラブラブ



●俺はこういうふうになっていたいのに、なぜできないんだ、みたいな。


シュント「それがほんとに強かったです。高1〜2ぐらいの時は、週10でレッスンしてて」



●週10!? どういうこと?


シュント俺、どうすればいいかわかんなくなっちゃって。若いうちにとにかく知識をつけとこうと思って、いろんなレッスンを受けてました。DTMとか音楽理論とか、発声、歌唱基礎、いろいろやってました」


くまママ:りょんりょん先生〜びっくりマーク



●それだけ焦りがあったんだね。


シュント「うーん・・・・・・1曲歌ったら声が枯れちゃう感じだったから、今のうちにできることを身につけとこうって気持ちが芽生えて。週10はやりすぎでしたけど、そこはわりとポジティブなんですよね。でも今思うと、追い詰められてますよね(笑)。歌が一向に成長しないことに対する焦りがあって。このオーディションがなくても目指し続けるつもりではあったんですけど、変声期が始まって1年、2年経って、不安定なまま、一向に終わる気配がなくて、だから怖かったです。カラオケとか絶対に行きたくなかった。音楽が辛い時期でしたね」


くまママ:声が枯れることについては、ザストでも語っていましたね。そんな中でも、できることをみつけてガンバているシュントは、堅実だなーって。。。もがいていながらも、何かすることで安心を求めていたのかな?音楽が辛いなんて絶対に二度と思わせたくない感情。



●それはいつまで続いたの?


シュント「りょんりょん先生に出会うまでです」


くまママ:りょんりょん先生〜💓



●じゃあ、オーディションの時なんだね。


シュント「そうです。だからほんとにありがたいです。恩人ですね」



●りょんりょんさんとの出会いで、一番大きかったのはどの部分だったんだろう。


シュント「発声がいちばん響きましたね。雄叫びっていうものは自分の中にはなかったし、口をそんなに大きく開けることがなかったので。そこで新しい自分の声の当てる場所がちょっとずつ見つかっていったと思っていて。そこから喉も強くなってきたのか、声が枯れることも少なくなってきましたね」



●そこでやっと好きな歌を好きなように歌える自分になれたんだね。それはシュントの中でどんな感覚だった?


シュント「あらためて、音楽、楽しいってなりましたね。その時までは毎日、憂鬱だったので、全部、世界が色づいて見えなかったですし、音楽をしたくて続けてたというより、使命感で続けてたので。そこでまた、音楽の魅力を再確認させられましたね」


くまママ:りょんりょん先生と出会って、また音楽楽しいって思えたことがほんとうに嬉しい笑い泣き!! ここまで続けてきて、進むしかないとかそういう使命感を10代で背負い続けてたなんてもう、くまママは泣くしかない泣



●音楽や歌を素直に愛されている今のシュントからすると、かつて使命感で歌ってた頃の自分はどういうふうに見える?


シュント「めちゃめちゃ固いですね。楽しくなかっただろうなとも思いますし。使命感があったからここまで続けられたっていうのもあるから、すべて悪いことではないと思うんですけど。でも、楽しいっていう感情は全然なかったです。だから、めっちゃ変化してると思いますね。自分でも」



くまママ:ザストのインタビューで、声が枯れて練習ができない日々で悩み続けてきたのにりょんりょん先生と出会って1日で解決した。みたいなこと言ってたシュント。原因と理論はあるんだと思うけど、それより何よりりょんりょん先生、シュントと出会ってくれてありがとう。と心から言いたいドキドキ