村上春樹の新刊『騎士団長殺し』を読了しました。
発売日には、めんどくさいな〜と思いつつも、この街に来なきゃいけない気がして。
訪れましたよ。
神保町。そして三省堂書店。
相変わらず三省堂ははしゃぎ過ぎ。
村上春樹は発売日にここでGetするのがマイルール。
ハルキワールドへ飛び込む為の、重要な儀式のひとつなのだ。
まさかのミロンガが満席だったのでGlitch Coffee & Roastersへ行きましたが、本当は三省堂で村上春樹の新刊を購入し、ミロンガへ行ってコーヒーを飲むというのがお決まりです。
ところで。
何故私が今でも発売日にちゃんと買って読むのか少し考えてみた。
instagramとかでさ。
真っ青な海や湖に、結構な高さの崖の上から
「ひゃっほーい♪♪」って続々と飛び込んでいく
楽しげな人々の映像、見たことないですか?
「きゃー!♡」
「はっはー!」
「ひゃっほーうっ!」
みたいなさ。
全国で一斉に同じ物語に飛び込んでいくさまが、それに見えるのです。
普段、何かを読んでその世界にどっぷり潜っている時。
広い海に広がっている世界に自分ただひとりでいるような気がしている。
当然、私と同じ本を同じタイミングで読んでいる人はどこかにいるはずなのだけれど、それを感じることはなかなかできない。
だけど、村上春樹の新刊が出る時って。
みんなが飛び込んでいくのが見えるのですよ。
そして、自分がばしゃーん!と飛び込んだ後にも、続々と落ちてくる人達の姿も見えるのですよ。
それが、楽しいんだと思う。お祭りのような気分。
それにさ、同じ海をたくさんの人で泳いだり潜ったりしていれば、溺れても大丈夫な気がしない?
そう思ったら、思いきり潜っても平気な気がしない?
だから私は発売日に買うのだ。
なかなかこの感覚を味わえる機会はないから、やっぱり村上春樹はすごいなと思う。
そんなこんなで、さきほどハルキワールドから帰ってきたわけですよ。
ここからは感想です。
【ネタバレあり】
【内容に触れます】
☆☆☆これからハルキワールドへ飛び込む方 or 満喫中の方はすぐこれ閉じる!☆☆☆
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すぐ閉じる!!!!![]()
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・・・・いい?
大丈夫?
はい。
ここに居るのは浮上して、浜辺でのんびりしている方々ね?![]()
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よし。
感想ね。
途中まですごく面白かった。
そしてラスト直前の加速の仕方はハラハラどきどき。
その分、残り数ページでカタルシスなく急速にまとめられてしまうと、
盛り上がった気持ちの行き場がなくて、奇妙な読了感。
この気持ち、どーすればいいの?
でも実際こういうものなのかもしれない。
不思議な大冒険をして帰ってきた後も、ものすごい変革が目に見えて起こるわけでもなく、わからないことはわからないままで地味に再び日常を始めていくのかも。
傍から見たら「え?なんか変わったの?」と思うくらい変化ないのかも。
でも本人の中ではきっと、すごく変化が起きている。そんなもんなのかも。
ところで、二重メタファーってなに?
イデアの表現あれでいいの?あんな妖精扱いでいいの?
免色であって免色ではない存在、あれ誰?
クローゼットの前でまりえの存在に気がついていたの誰よ?
免色の邸宅面白過ぎでしょ。
あれだけで1冊描けそうよね。
あそこで十分冒険できる。
なにより、建物として、素晴らしい家よね。白い邸宅。
免色をもっと掘り下げてほしかったなぁ。
先日、道尾秀介ファンが『背の眼』を貸してくれたのでハルキワールドから浮上したら読み始めようと思っていたんだけど。
なぜか『騎士団長殺し』のラストスパート辺りでキェルケゴールの『死に至る病』を思い出して。
読みたくなったので、道尾さんはもうちょい後かな。






