TRUSTRICK TRICK TOUR 2016
仙台、名古屋、福岡、大阪、東京で行われた活動休止前の最後となるLIVE。
各会場にお越しの皆さま、この機会に立ち会ってくださったこと、お礼申し上げます。本当にありがとうございました。
ファイナルを終えて一週間が経った今の心境などを語りたいと思います。
最終日の中野サンプラザでの公演を終えて帰宅後、しばらく眠れずにいました。
眠りたくなかった。覚醒しているからとかそういうことではなく、眠ったらその日が終わってしまうから。
TRUSTRICKとしての作業がまだあるからなのか、今でも活動休止になった実感がありません。
2014年6月25日にアルバム「Eternity」でデビューして以来、濃密な時間を過ごさせていただきました。
最初からメジャーデビューが約束されていた訳ではないTRUSTRICK。世間の誰かから望まれるでもないこの未知数のプロジェクトで、ゼロの状態から何をクリエイトするか。重大な課題ではあったけど、ボーカリスト神田沙也加の才能と出会えたときの衝撃はそんなプレッシャーをも遥かに超えたものだった。知的で奥深く心に入り込む歌詞の才能、正確なだけではない琴線に触れる歌声。自分の中で断片として長年温めていた「ATLAS」という後にトラトリのデビュー曲となる楽曲を始め、ユニットのカラーは一瞬で情景までも自分の中でイメージが湧いた。
ものごとが発展するには、誰か一人でも強烈な熱を放つ必要がある。彼女の熱量が自分を動かし、周りがそれを信じてくれた。様々な巡り合わせに感謝と責任を感じた。
僕たちが生み出した"TRUSTRICK"という人格が、事務所のスタッフさん、レコード会社の皆さんと関係者の方々、ミュージシャン、エンジニアなどの技術者、CDショップの方々、テレビやラジオなどのスタッフの皆さん、協力してくださったアーティストの皆さん、そして聴いてくださるリスナーの皆さん、様々な人たちの人生の一部として生きることができ、本当に幸せなユニットです。
残したかったのは、音楽であり、共有した時間。
TRUSTRICKの音楽に皆さんが出会ってくれたことは奇跡的なことだと思いますが、きっと、そこには理由があったのだと思います。
バンドやユニットというのは生き物なので、僕たちTRUSTRICKは一旦お休みしますが、また会える日を楽しみにしています。
今後とも、TRUSTRICKを宜しくお願いします。
TRUSTRICK Billy