久しぶりに真理奈と街でお茶をしたときだった.


カフェではpushimがリピートされている
a song dedicateが切なく響く


だいぶ私の会話に
幸人も登場しなくなった.



次から次に出る,
新しいメンズの名前に
真理奈はこんがらがる一方だったけれど.


しばらくこれでいいんだ....

そう,言い聞かせていた.



卒業も決まり,
卒業式の晴れ姿を
一番見せたかった幸人には見せれなかったけれど.




ただ,毎日
眠る前のお願いは未だに
欠かさずにいた.



幸人の仕事がうまく行きますように.

結婚したい女の子が出来たらちゃんと向き合えますように.



そして出来るなら
一瞬でも会わせてください.




もう一度だけでいいです.
ジュリア,って笑顔で名前呼ばれたいです.




このお願い.




別れて2ヶ月になる.



でも,最近はわかるんだ.
あのディスクをもらってから.



きっと辛いけど,
頑張ってるって.







春の洋服も,
新しいMACとBOBBYのシャドウも買って.
次のお店に行こうとしていた時だった...








信号待ちの先に立つ姿.....














「幸人.....」














あまりの突然さに,
パニックを起こしそうになった.








どうしよう,どうしよう....









信号が青に変わる.







目の悪い幸人はまだ私に気づいていない.









すれ違う直前,
幸人が私に気がついた.









何か,言おうとする.







それをさえぎって,






私は精一杯の笑顔で手を振った.













すれ違って,振り返ることさえ出来ずに.









信号は赤に変わって,
また車が走り出した.








最高の笑顔は
涙に変わる.









「大丈夫?!」


心配した真理奈が支えてくれた.












「本当に,会えた....」








「私,今日ちゃんとオシャレしてる??」

声にならない声で真理奈に聞いた.


「うん.幸人君が後悔するくらいに.」
涙目の真理奈が微笑んでくれた.



震えはとまらず,涙が溢れていた.




神様,またお願いかなえてくれて,
ありがとう.






願いって,叶うんだ.



本当に,一瞬だけ,
会わせてくれた.








「樹里ちゃん幸人と会ったんだってね!!!」
そう,すぐに留美ちゃんから連絡が来た.


「すっごい,一瞬だけどね.」



幸人はここを離れる前に
みんなに会いに行く途中だったみたい.



「樹里ちゃんのコト,やっぱり今でも気にしてるみたい.
すごい傷つけちゃったって思ってるみたいよ.
ねえ,樹里ちゃんもホントは大丈夫なんかじゃないんでしょ?
一緒に何もなかった振りして,
マッキーの店に会いにいこ?」






留美ちゃんの言葉は本当にありがたかった.





「ううん.大丈夫だよ.
ありがとう.傷つけたなんて思わなくていいのにね.
マッキーのところにはいけないよ.」



留美ちゃんへの嘘もだいぶ上手くなってしまった.


私ってちゃんと気づいたんだ...
そんな些細な事実だけで嬉しかった.



この2ヶ月,本当に苦しんだ.
だから,きっと離れる前に
一瞬でも会えたのは
そのごほうび,なのかな?




あの姿を焼き付けて,
私はまた生きていこう.




そしてちょっとずつ
涙も減らしていこう.
おめでとうございますニコニコ



去年はホント色々あったけど,

やっぱりHappyな一年でしたにひひ

ポジティブシンキングが一番ですグッド!



今年も皆様にとって
素敵な一年になりますようにOK



お正月気分も味わいたいけれど
結局初売りのバイトで


声を枯らした・・・ショック!

なんでお正月ってみんなそんなに
洋服とか福袋とかかうの!?




まあ,売り上げいいのはいいことだけどドキドキ




彼氏が出来たばっかりのはずの
いちごは大晦日に別れたらしく,



今年の汚れ今年のうちにぃ~音譜

と笑い飛ばしてやりましたチョキ






今年も,
音楽に研究に
恋に...



一杯頑張ろう!!
幸人がいなくなる事実を
どう自分の中で処理したらいいか
分からずに過ごしていた.



とにかく誰かに会っていようと思って
相変わらず予定を詰め込んで...



「姫~ドキドキ
送ってくよにひひ」

そう,イベントに来てるのを知ってる
コースケがメールをくれた.




コースケは本当に私の事をわかってくれる.
つらいときも怒ってくれたし,
支えてくれた.


だからこそ,
大切な友達だった.
寂しくなっても,
オトコとして
コースケに頼ることはしなかった.



彼女を大事にする姿も
好きだったし,
冗談めかして
女の子扱いしてくれるところも好きだった.


munehiroの最後の夜を口ずさみながら
ほろ酔いになった私がフロアから出てきたのを
迎えに来てくれて
近くの公園で話してた.
もう,春も近い.
そう夜風で感じた.



ふらふらしてると,
急に抱きしめられた.
コースケの香水とダウニーの混ざった香りに包まれた.


「コースケ?!」

「樹里?好き...」




冗談でしょ??
いつものふざけたコースケで
なんてね♪
って言ってよ.



「コースケ,冗談がすぎるよぉ~」

酔った振りしてかわそうとした.




私はその事実になぜだか
深く傷ついた.




私をわかってくれてるんじゃなかったの?



ずっと幸人の事で
苦しんでるの知ってたんじゃないの?



「ハチ公はピュアだからなぁ.」

そういって笑ってたんじゃないの?




なのに,ナンデ?




コースケはわかってくれてなかったのかもしれない.
その事実がつらかった.




次の日の優衣からの連絡.

「昨日,イベントどうだった?」




「楽しかったよ.」

「帰りはどうしたの?」


「コースケが迎えに来てくれた.」


「大丈夫だった?」


「いいや...」



「はぁ?!どういうこと?!」


「好きって言われた.
私なんかショックだよ.
だって,何にもないと思ってたから
頼ってたんだよ??」


「いつかなるとは思ってたよ.」




意外な優衣の答え.


「どういうこと??」


「別に,樹里が思わせぶりだったなんて
思ってないよ?
けどさ,やっぱコースケからしたら
仕方ないよ思うよ.
そうやって樹里みたいに頼ってもらえたら
嬉しいだろうしさ.
幸人君と別れて,
今言わなきゃって思ったんじゃないの?」



「そんなぁ...」




「それから,どうしたの?」



「もちろん酔った振りして
かわしたよ.
コースケのこと無くしたくはないし.」



「そっか.
でも,コースケの樹里を見る目は
だいぶ前から妹なんかじゃなかったよ.」




気づいてないのは私だけだったの?




その日からコースケにはちょっと
距離を置きたい自分がいた.



やっぱり会いたくなって遊びに行くと


「私,コースケとはないよ?
だってそんな目で見てないもん.」


そう,傷つかないように
これからも友達でいるために
軽く聞こえるように言った.




「何で俺はダメなの?
まわりでたくさんやらかしてんじゃん.」




俺は?
俺じゃなくて?

ちょっと待ってよ.




どんだけ軽い女だと思ってるの??
そう,言い返そうと思ったけれど.





そうだ...







今の日々じゃ,そう思われても仕方ない.

私のやってることは
その程度のことだった.




きっと,コースケの耳にも
届いていたんだと思う.




もう,どう思われてもいいや.





幸人がいないなら.


それで
一人でいなくて済むなら...


みんながちやほやしてくれるなら.




ただ確実に
幸人が呼ぶジュリアとは
違う響きで.