「ジュリア~」


そういって,
毎日,眠る前に電話をくれる.


幸人と離れて3日がたった.
明日はクリスマスイブ.


その声を聞くだけで
一人でも,眠ることができる.
帰る前よりも,違う環境になって,
疲れていた幸人が
電話でも,穏やかになっているのが
嬉しかった.




2人で過ごす予定だったクリスマスイブ.
学校が終わってから
結局いつもの4人で過ごすことになった.

優衣は途中
祐介君のバイトを待って帰るけれど.

あれから優衣は
たまにヒゲちゃんと会ってるみたいだった.
相変わらず苦しんでいたけれど,
納得いくまでぶつかることにしたみたい.




みんなで,いる時の早い時間に
幸人からの電話.


「樹里ちゃん?」




「メリークリスマス!!」




「うん.
一緒に過ごせなくてごめんね.」

幸人の電話の後からは
CORN HEAD & KEN-UのHANASANAIが
流れている.


「ううん.大丈夫だよ?
いつものみんなで集まってたとこ.」




「そっか.
俺,樹里ちゃんのこと,
ちゃんとしようと思って.」









・・・耳を,疑った.






「結構長い間まってましたよ(笑)
でも,ありがとう.」


そう答えた.
返事がどうであれ,
考えてくれたことが嬉しかった.



「今は,友達と居るみたいだから
楽しんでよ.
また,寝る前にでも連絡して.」




「うん!!!」



そう言って電話を切った.





「樹里の幸人君との電話
声激あまぁ~!!!」
そう茶化した美奈に



いつもだったら,
そこで否定する私がしなかったから,



「どうしたの?」


優衣が不思議そうに聞いてきた.




「幸人がね,幸人が,
私の関係ちゃんとするって!!」




「マジ?!」
美奈が叫んだ.



「やったじゃん!!!
ハチ公パワーの勝利だね!!!」

優衣が抱きついてきた.




「うん.」



胸が苦しくなった.
一人になって,
思い出してくれるのが私だって事が嬉しかった.



当たり前にしないって
こんな些細なことさえ嬉しいんだって実感した.


「サンタさんっているんだよ.
きっと樹里の頑張り見ててくれたんだね.」
そう真理奈が優しく言ってくれた.



「まだ,どっちのちゃんとかわからないけど,
すっごく嬉しい!!!」





サンタさん




お願い.





プレゼントなんか
いらないから






ずっと,









ずっと,









私を
幸人のそばに
おいてください.




そう,みんなで
2本目のシャンパンを
あける時に願いをこめた.







眠る前に,
電話をかけたけれど,
でなかったから,
メールをした.













「幸人帰ってから,
お母さんも大丈夫そうだし,
幸人も落ち着いたみたいでよかったニコニコ
帰ってからも,
楽しみなことたくさんだねにひひ
幸人なら,きっと
どんな仕事もマチガイないよべーっだ!グッド!
明日も早いから寝ますぐぅぐぅ
おやすみなさいドキドキ」





そう送った.







夜中のメール.







「樹里ちゃんへ,



初めてあったときから,
ダメな所ばっかりで,
迷惑ばっかりかけてたのに
一緒に居てくれて
こんな俺を支えてくれて

本当に本当にありがとう.

感謝してます.

俺の気持ちは
会って直接話したいから

帰ってくるまで,
待っててね.」




そう,返事が来た.
そのメールをみて,

私は泣いた.



会った時から,
待ち続けたこのメールを.







何があってもこの人と,
一緒に居よう.

そう決めた.


離れないでいよう.



そう,それは

むしろ



“覚悟”


に近かった.