「樹里ちゃん
今度出張のとき
遊びに行かない!?
幸人に内緒でニコニコ」
送ってきたのはナオ君.

「樹里~ドキドキ
最近どうよ!?
デートしようぜチョキ」
そう送ってきたのは
微妙な距離だった拓斗.
一時は好きかも??って思ってた.



どうして,
こうも気持ちを固めた瞬間に
周りが動き出すんだろう?


もちろんお断りした.
幸人以外はないから.


ただ,合コンだけは
忙しい合間を無理にお願いしたのは私.
断れるわけも無かった.


「樹里~,幸人君会わせてよ!」
優衣のお願いに答えるべく
一緒にバイト前に会いに行くことにした.


幸人の店に行く前のスタバで

「今年のクリスマスコフレ大活躍だね.」
念入りにメイクのチェックをする
私を優衣はほほえましく見てた.


「樹里ちゃん!!」


その笑顔に
早くもとろけそうになった.
お客がいるときの幸人は初めて見た.
その真剣さもかっこいいと思った.


優衣と彼が話してるのから,
何となく離れてみてた.
急に彼に頭を下げた優衣を見て
あまりの驚きに見ないフリをしてしまった.


「樹里,そろそろいこっか?」

「そだね.
幸人,またね.」

「うん.
今日,バイト終わったら待ってるね.」





そう,これだと思った.
いつの間にか帰る場所になってる.
今では私のお泊りセットが彼の家にある.





「超いい人そうだね.
樹里,完全見とれてたでしょ?」

「うん.てか,何話してたの?」


「樹里をお願いしますって.
そこには完全に傷つけたら許さないっていう念もこめてね♪」


「優衣~.
私の最高の友達だよ.
ありがと.」
そういって優衣を抱きしめた.

「いやいや,相手ちがうから.」

そう笑って頭をなでてくれた.

「私のツレの唄は間違いなく優衣だね!!!」

音楽の趣味はまったく違う2人だから,
私からのこの最高のほめ言葉にも
彼女はきょとんとしてた.



「私もどきどきしたいよ~!!!
次の合コン浮気でもしよっかな?」

そんなことふざけていってたけれど,

近いうちに笑えない事実になってるとは思いもしなかった.