前日に突然、翌日にお客さん夫婦を連れてサービス(仕事)をしてくれないかとの上司からの指令。
この仕事をしていると、会うまでにはメールでやりとりをして実際に会うまでに時間があったり、こうやって突然来たり。

外出の予定もなかったので行く事に。まだ大して数もこなしていないので、サービスで紹介する地域は初めて。
始めた頃は行く先行く先ドキドキしていたけど、今は「まーなんとかなるでしょ」って感じです(苦笑)

当日ホテルのロビーで待ち合わせをすると、旦那さんと奥さんが時間通りにやってきました。
会った瞬間にその人の人柄ってでるんだなってこの仕事をしてつくづく思います。
旦那さんは朗らかでオープンな感じ、奥さんは逆に神経質そうであまりすぐに周りとは打ち解けなさそう。

お二人ともイギリス出身、アメリカに16年住んでいて、今回は旦那さんに昇格の話があり、それにより日本赴任となるためアジア国に一度も行ったことのない奥さんを連れて日本の家を探すのと雰囲気を掴むため来日。
奥さんがアメリカにあるお家を見せてくれました。まー立派!片手には素晴らしい広々とした山々の風景にもう片手には湖の景色。

私が紹介した物件は、西洋式に建てられた物件をいくつかと一般的な日本の一戸建て。
日本人には広く感じる家でも、やはり規模はアメリカのそのものと比べると雲泥の差。頭の切り替えがなかなかできない奥さんは、「狭い」「暗い」」「景色が悪い」などなどネガティブ発言の連発。
都市に住んだことがない彼女は、不安な言葉を次々と口にし、旦那さんはそれを良い方向に向けようと優しく声をかけます。
奥さんは今ある生活をどうしても手放したくない様子。でも、この昇格は旦那さんにはキャリア的に考えればいいもの。ただ、旦那さんは「君も関わってくる事だし、君がどう思うかも大事なんだよ」と。
余談ですが、こういう旦那さんを持って奥さんは幸せな人だな~とつくづく思いました。他にも担当した夫婦のお客さんがいましたが、やはり旦那さんは常に奥さんに気を遣って「僕の通勤の事は気にしなくていいから、毎日子供の送り迎えがある君が便利だと思うところを選ぼう」と。

そうこう二人と一緒に過ごす時間の中、以前読んだことのある記事、そして自分自身のことを思い出しました。

人間というものは、日々の中で変化に触れないと現状にしがみつきやすくなり、変化に対する期待よりも今持っているものを失うという視点に焦点が傾く傾向にある、と。
私も8年シンガポールに住んで、今回移動することにとても不安をかかえました。自由がなくなる、堅苦しい社会の中やっていけるのだろうか、などなど。そんな時、友人から「なくすことより見えないけれども将来得るものがある事に考え方を向けたほうが良い」とアドバイスを受けました。
案ずるより産むが易し。結果は不安を吹き飛ばすようなものでした。

しかし、本人が考え方を変えない限り、周りのアドバイスや言葉とは無用の長物。
今回のお客さんは横浜にも選択肢があるようで、月曜日に横浜へ物件見学に行かれます。ただ、こちらよりは横浜の方がもっと都市なので、前途多難。しかも、旦那さんは日本赴任への返事を火曜日までに出さなくてはなりません。
ここは奥さんがどう考え方を変えるかで決まってくると思います。

1日のサービスが終わり、帰る頃には奥さんの心も解けたのか笑顔が見えましたし、ポツリポツリと私に伝えてくれるもの、近寄ってくれる仕草もありました。もちろん、日本への不安はなくなってませんけど。(苦笑)

彼女のような人に会うとやはり多少苦手だなって感情は一瞬抱きます。でも、性格上なのか、そういう人に会っても緊張より、この人はこういう人なんだって思うタイプなので、あまり気になりません。
この狭いようで広い世界、短い時間でも沢山の色んな人と接する機会があるこの仕事。大変だけどお客さんから学ぶことたくさんあります。
人の性格なんて変えられるわけでもなく、同じ立場になって考えてあげることが心を開くきっかけなのかなって思います。

私は売り上げがどうのこうのっていう人間じゃないので、つくづく何かを売り込むというのには向いていないなって思いつつ、これからそういう事も踏まえてうまく仕事ができていくといいな~なんてムシが良すぎるかな・・・?笑