タイトルの1.2 million ドル。
これは、現在私が働いている会社が、先週金曜日に起った東北地方太平洋沖地震に対して寄付をすることを決定したアメリカドルでの金額。日本円にして約1億円。
今朝メールを読んでいて、本当に感謝しました。
そしてもう一つ。心からこの会社で働けてよかったなと思う事が。
私がいる部署では扱っている商品の中にホウ酸というものがあるのですが、ウィキペディアによると、ホウ酸は「原子力発電におけるウランの核分裂反応の抑制」という性質があるようです。
通常であればうちの会社はアメリカからの出荷なのですが、今回の事の大きさに、アメリカとフランスから緊急出荷をすることとなり、いつもならば一言二言しかないアメリカの幹部たちが、今回は飛び交うメールの中に「一刻も早く日本を救おう」というある幹部の呼びかけにみんなが賛同して行く姿が読み取れ、感謝の気持ちで一杯になりました。
フランスのホウ酸はアメリカのものと違いがあるため、詳しい成分を調べる必要があったのですが、アメリカ、フランス、シンガポールの3カ国内で素早い対応のお陰で、出荷が可能な量と時期もこの2日で決まりました。
プラントがあるアメリカ、カリフォルニア州は年間を通して天気がいい事で有名なのですが、1月半ば、例に見ない1週間に渡って降り続いた雨が年間の雨量と同じくらいになってしまい、そのお陰で資源を採掘できなくなりました。そのため、扱っている商品のほとんどが出荷見送りもしくは滞るという事態に。顧客からの注文も見合わせてもらったりという状況が相次ぎ、法的処置を取らざるを得なくなってしまった矢先の日本での地震。そして原子炉の爆発。
タイミングが悪いと言えばそれまでですが、それでも「日本への出荷最優先」と他の国への出荷を抑えてのこの行動。そして、先程のニュースで韓国が自国の在庫が薄くなっても日本への支援としてホウ酸を輸出してくれるという記事を読み、本当に私は胸が熱くなりました。
日本の代理店も「国家の緊急事態のため、何卒ご協力を」と私たちに呼びかけ、それを総まとめする営業のSさん、そして、その事務処理の私。こういう形で自国に貢献できるとは思いもしませんでしたが、この幹部のメールを読めば読む程、被害者の方々を思う気持ちが強くなって来ました。
この会社だからできること、そこで働いているから出来る事。
連日ニュースで流れる映像に心を痛め、何も出来ない事にいらだちを感じますが、仕事を通して、少しでも貢献できると分かった今、私は私ができる範囲で被害者の方々を胸に早期復興を願いつつ、私たちの商品が少しでも今の状況を好転させることが出来ればと願ってはやまないのです。