ここ1年くらいの間に観た映画をざっと。
公開中の作品は一切ないので部分的にネタバレしてるかもですが、ラストは!とかの書き方はしないです。
と言っても物理的に映画館が遠くてもっぱらWOWOW映画館です。
まず、昨年のアカデミー賞レース絡みで気になっていた
『スリー・ビルボード』
予告で判断すると不穏な暴力映画かと思ってたら、実際不穏な空気は漏れすぎだけども人間の多面的なところや複雑な心理、とても考えさせられた作品です。
自分ならどうするか、ずっと考えてたし、どんな人にも当てはまる感情、心の動きの描き方が秀逸と感じました。
完全なる聖人も、完全なる悪人もいないってこと。
怒りの矛先と、赦すということ。
そして、生きている限り誰かと関わっていくわけで、その中で起こることはやはりその中で解決していかないとなと。(解決しないこともある)
主演のフランシス・マクドーマンド、全編ほぼスッピンな感じだけど役者魂を感じて、もう、総じて美しかった。
あと、暴力描写のある作品にありがちな性描写、最近ちょっと苦手なのでくるかなと思ってたらそこはお!と思って、観終わって知ったんですがイギリス映画だと。
なるほどなと謎に感心?しました。
お次もWOWOW映画館より。
『新 感染 ファイナル・エクスプレス』
バイオハザードはプレステで嗜んだ程にゾンビものすきで、観始めてすぐゾンビ!!と血沸き肉躍ったんですけど、、
主演のコン・ユさんかっこいいなとミーハーしてたらだんだん…これ…単なるゾンビが人を噛んでゾンビ増殖…からのどうする生き残れじゃ…ないぞ…脚本がすごい…演出も…
韓国すごい!!!!!!!!
となりました。
見るからにマッチョな漢気溢れるマ・ドンソクさんもぴったりの役どころだし、コン・ユさんの娘役の子役ちゃん。
将来が楽しみすぎる。演技力すごいな。
確か年末にまた放送されててそれも観たけど、やっぱり今回も人間の本質とか、業とか、欲とか、考えたなあ。
この『人VSゾンビ』、色んな関係に当てはめて観るとそれはもう…
そしてコン・ユさんの演技力気になり過ぎてレンタルしたのが
韓国で実際に起きた聾学校内での児童・生徒への性的暴行事件が元になっていて、兵役中に上官から原作本を借りたコン・ユさんが映画化を熱望したこと。
何ら捜査も成されずにいたけど映画の公開によって世論が動いて『トガニ法』が成立、裁判へと動いたこと。
もちろん重い内容だし前情報も仕入れて絶対に観なきゃと思って覚悟して観ました。
観終わって思ったのは、全世界の大人に見て欲しいということです。
きっと、国や人種や貧富の差なんてものに関係なく、どこにでも起こり得ることだし、今この時にも起こっていることだと思うから。
知ると知らないでは、大きく違うと改めて気づかせてくれた作品。
冬がなぜ寒いか、その理由も知ることができます。
コン・ユ熱高まりすぎてこれも借りました。
過去に観た『シュリ』、『JSA』ともまた一味違う南北問題に絡む特殊工作員の物語。
コン・ユの、バッキバキの肉体もすごいし、戦闘シーン、訓練シーン、言葉を失うし、カーアクション長めだけどとにかく目が離せなくて。
ハリウッド映画とは一線を画す、リアルな感じで疲れる(褒めてます)。
私も追われてんの?ってなる。
あと、コン・ユを追うミン・セフン大佐役のパク・ヒスン。
最初の登場シーンでキーマンだなって思って、それはそれは助演男優賞でした。
それにしても子どもを優しく見守る演技、コン・ユの右に出る者なし。
立て続けに韓国作品を観て、脚本と演出がしっかりしているってことが前提で、情緒面の細やかな描写がやはり性に合うなと気付きました。
この頃から、ほぼ毎夜観ていたWOWOWのアメリカ作品から心が離れて行き…
だって主張すごいしすぐ喧嘩なるくせに次会ったらなぜか分かり合っててハグしたり肩に手をポンだし(説明せんかーい)
男女だとエレベーター内で見つめ合ってチッス。
病院なら備品室にしけこみがち。
今カレの元カノも同僚で悩み相談とかしてるのヤキモチ焼くけど私(ヒロイン)の元カレも上司。
とかなんですもん。
感情移入する暇ないくらい元カレが増殖するから舞台がどこだろうとだいたい似た展開だなって。
あと!そんなに胸が半分見えてる服装で!ピンヒールで!仕事できる??!
仕事終わったあと寄るバーで、ナッツの殻テーブルに放置!!
そんな!その時たまたま隣の人とすぐ深い仲になれますか?!!
という長年の疑問を再認識。