鶴瓶さんや高畑充希ちゃんが出てた、生放送の番組。
命について。
生まれること、育むこと。
血の繋がりだけでない、『かぞく』のかたち。
その中で最後に紹介された、特別養子縁組という制度。
事情があって、生まれた子どもを育てられない母親が、組織を通じて別のあたたかい家庭に子どもを託す制度。
20歳の実母は、望まないかたちで妊娠し、出産直後に男児を託すことに決めた。
別れの日、なかなか決心がつかず、ずーっと泣きながら男の子を抱いていた。
いよいよ、という時、ただただ子どもの幸せだけを祈っていると言葉を詰まらせた。
一方の41歳のご夫婦は、結婚後6年、人工授精まで試みるも子どもを授からず、養子を迎え入れる決意を。
心意気とか人柄って、年齢を重ねるほど顔に出ると思うのだけど、夫婦揃っておだやかで優しい性格がにじみ出ていた。
連絡を受けて買い揃えたベビー用品。
ご両親から贈られた五月人形。
清潔に調えられた室内。
なんとなくそわそわうれしい雰囲気が伝わる。
待望の初対面の瞬間、赤ちゃんに会って感極まる様子。
夫婦2人だけの問題ではなくなるから、お互いのご両親やお友だち、職場の人など、説明したり受け入れてもらったり、反対されたり、必ず葛藤があり、簡単な決断ではなかっただろう。
けれど、全ての苦しみを洗い流すかのような、心があたたかくなる嬉し涙だった。
本当の困難はここからまた始まるかもしれない。
けれど、幼いうちから『あなたには産んでくれた人がいて、事情があって私たちに託してくれたけれど、とても大事に愛している』ことは伝えていきたいと語っていた。
この男の子が、実母からものみたいに捨てられたのではなく、本当に思いやってこの制度に託されてよかった。
育ての親となる2人が、覚悟を持った2人でよかった。
自分が必要とされること、愛されていることって、言葉を掛けてもらって感じる瞬間もあるけど、言葉がなくても本当の愛情があればきっと伝わるんだよね。
どんな風に大きくなるかな。
勝手な願いだけど、甘やかされて、我儘も言えて、だめなことはだめと教えられて、ポテチ食べながらコロコロ読んで、ライダーに憧れて、、
普通の男の子に育ってほしいな。
きみは色んな人の思いが巡り合わせを生んで、この世にいるんだよ。
いつか、思い悩み迷う日が来るかも。
けれど、暗いトンネルにいる気がして光が見えなくても、頼むから周りを見てほしい。
きみが笑うと、うれしい人が見えない?
その人がうれしいと、うれしい気持ちになるんじゃない?
鶴瓶さんが番組の最後で泣きながら伝えたかった『みんなみんな、意味があって生まれてきたんやで』って、こういうことなのかな。
私もいつか、子どもを産むかも知れないし、或いは望めないかも知れない。
十分考えたいし、正直この件は考えない日はない。
けれど、出来れば自分で選択できるようにしよう。
どうしようもないことは、あるけれど、その中でもきちんと悩んで苦しんで答えを出したい。
せっかくこの世に生きているから、運命を呪わず、誰かの何かのせいにせず、過去の私がいて、今の私がいて決断をした、と思える未来にしていこう。
笑えるように、もっと笑って。
綺麗事ばかりかもしれないけど、今の私の思い。