弾けてもいい時にでも周りの目や自分の内なる冷静さや真面目さが邪魔をして弾けられない。
『世間的にこの年代は落ち着いてなきゃでしょ』って。
そんな私が心の奥底から数時間弾けました。
20年。
初めてスガシカオの歌声を聴いて、歌詞を堪能して衝撃を受けて、泥みたいな気持ちにも名前を付けていいんだって気付かせてくれたこと。
何かが始まる予感にぴったりな音。
この今まで聞いたことのない音楽は、ファンクっていうジャンルなんだと学んだ時。
大人になって、仕事して、恋愛をして、経験値が増えたらこんな気持ちも分かるのかなって想像した。
実際大人になって分かったのは、
大人になるということには楽しくてきらめく時もあるにはあるけど、それは悩んだりもがいて苦しんだりしたあとの時が多いってこと。
想像だにしない悲しみだって、たまに味わうこと。
仕事して、恋愛をして、なんて、ドラマのようなトントン拍子にはいったりいかなかったり、いかなかったり。。
そんな、月並みだけど楽しくてうれしくて、哀しくて切ないどんな時にもスガさんの歌が寄り添ったり背中をさすってくれたりしてくれたんだなー。
こんなに長く聞けるなんて、最初にスガ曲に出会った私に、幼くて傷つきやすくて本当の意味を知らない私に信じられるだろうか。
『あなた20年後に、スガさんのミュージシャン成人式に出席しにたまアリってとこにいるよ』
言ってあげたらどんな顔するだろ。
あの頃と変わらず、移動と立ち疲れですぐに眠りたいのに、環境かわると寝付けず夜中に目が覚めた。
あの頃は夜中に目が冴え冴えすることは恐怖に近く、魔物がきて連れていかれるのではと不安に駆られた。
今は、特にスガフェス後の真夜中の目覚めは、余韻に浸れる時間が長く味わえることに喜びすら感じた。
お祝いを伝える心意気で臨んだけれど、いつの間にかお礼を唱えてた私がいた。
おめでとうと、ありがとうの渦の中で、時の流れの激しさとやさしさを噛み締めずにはいられなかった。
まだまだいけるぜって、スガさんはもちろん、中年も楽しみながらついて行きます。
もっと年を重ねるとまた違う新たな気持ちで聞けるのかも、なんて楽しみでドキドキしちゃう。
クチビルに毒を塗ってスガワールドへお供しましょう。