ファインディング・ニモを見返す機会がたまたまあって、こんなに面白かったっけ?!と驚いて
勢いでファインディング・ドリー観た!
すぐ色んな事を忘れちゃうナンヨウハギのドリー。
ニモを探すマーリンと旅をしてから1年後、突然幼い頃にはぐれた両親を思い出し探しに行く、ドリーの物語。
子どもの頃のドリーが小さくて面長じゃなくて丸っこくて可愛かった。
舌足らずな幼い子独特のしゃべり方が何とも言えず。。
途中、一緒に行動することになったタコの日本語吹き替え役の声にとてつもなく聞き覚えがあることに気付いて、上川隆也だと分かった時は大興奮!
今回も、笑いの要素が随所にちりばめられていて、クスッとなった。
そしてそして、前作が父になる人全てに観て欲しい父性愛に満ちていて、ニモとマーリンを愛おしく思ったのと同じくらい、ドリーを取り巻く環境で、本当の家族ってなんだろうと考えさせられた。
ドリーは長らく両親と離れ離れだった。
ニモとマーリンと出会ってから、2人の住処のイソギンチャクのすぐそばで暮らしている。
カクレクマノミと、ナンヨウハギという、種の違いは越えて。
終盤、ニモがはぐれたドリーを思ってマーリンに
早くドリーに会いたいよ
とつぶやく。
パパだってそうさ。
ドリーは、友だちで、すでに家族だと2人とも思ってる。
忘れっぽくて騒がしくてマシンガントークな上に、人の話は聞いちゃいないドリーだけど。
いないと寂しい。どうしてるか気になる。
大事だと思う感情に、理屈はいらないんだ。
小さな小さな貝の仲間から、ジンベエザメまで。
多種多様な海洋生物の監修を、さかなクンが務めていることも嬉しかった。
ピクサーは外部の人に監修なんて頼まないらしい。
この映画を観た子どもたちの中から、将来さかなクンみたいな大人になる子どもがいるんじゃないかとわくわくする。
忘れんぼドリー、心配性なマーリン、片方のヒレが小さくとも冒険心いっぱいの勇敢なニモ。
この『家族』は最強なんだから。
ただ可愛いねで終わらない、人間が学ぶべき教訓が、そこにはあった。