小林聡美主演の『かもめ食堂』がすきで、共演の片桐はいり、もたいまさこも超絶気になってはや10年余。

小林聡美はずーっとすきだったし、あとの2人の怪演?!名演自然振りに唸らされ、フードスタイリングが飯島奈美ってとこも好み。音楽もよし。


『パンとスープと猫日和』で思いは高まり…


そんな日々で偶然見つけた片桐はいりエッセイ。
『もぎりよ今夜もありがとう』

そう、片桐はいりさんは、映画館のもぎり嬢だったのです!(奥様は魔女風)

子どもの頃から映画、ひいては映画館がすきすぎて、バイトして映画と映画館に関わりまくるという。

何かの番組で、バイト時代に映画館が大入りになると、お客さんの笑い声で入り口の扉がバフンッと開いて閉じた光景を語り、同僚と『劇場が息をしているよ!』と言っていた、そんな思い出を語っていた。

片桐はいりの感性に強烈に惹かれていった瞬間。



さてさてエッセイは、日本語を大事にしている人に共通する語彙の豊富さに驚かされ、映画のタイトルをもじった各篇のタイトルに感服、そして内容に魂が震わされる。


お金がなくとも、時間や情報に振り回されることなく豊かな時間を送っていたもぎり時代。


映画館で、映画を観ることの意義。

ものごとを見極める確かな観察眼。


知性に裏打ちされた、優しい文章力。


よく人のことも見てるなーと思うけど。


かなり共感してしまい。



少しずつ読み進むよう努力してるけど、あじわいながらも次々読みたくて思いとうらはら。


もぎらせてください、そう言ってたまにもぎり嬢としてもぎるらしい!
会いたいよ。