かぶきもの
茶道、華道、文筆を好くものを
数寄者(すきもの)と呼ぶ。
転じて、派手な化粧や華美な衣装で踊り歌う者のことを「傾く者」「かぶきもの」と呼ぶようになった。
行って参りました。
博多座六月大歌舞伎
市川猿翁・猿之助・中車襲名披露公演
言わずもがな、俳優として日本を代表する香川照之さんが、恩讐の彼方に事件を乗り越えて? 御尊父の猿翁さんのもと九代目中車を、
亀治郎さんが改め四代目猿之助を襲名した記念の歌舞伎公演です。
正直、途中寝るんじゃないかとか、わけわからんまま終わるんやないか疑惑が歌舞伎初心者の自分にはありました。
ところが始まったらもう
腹抱えて笑ったり、ホロリとさせられたり、社会風刺になるほどと感心させられたり。
舞台から目が離せない!
なんて面白いんだ歌舞伎!
発声から立ち居振る舞いから衣装から、とにかく見応え聞き応え充分で初観劇を終えました。
日本の伝統芸能を継ぐ、伝えるというのは、なんというか犠牲の上にも成り立つものなのだな。
だけれども、だからこそ
選ばれし者が演じる定めなのだ。
日本人としては、一見の価値あり。
やはり受け継がれるものには意味があるのだと知ることは大事。
中村文則「何もかも憂鬱な夜に」にあるのだけど、
世の中には素晴らしいものがあるということを、お前はまだ知らない
というような場面があるのだが、まさしく観るまでの私に言いたいです。
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