我が家には子どもはいません。

望んでいた時期もありました。

子どもを産むことを、育てることを望み、不妊治療にも励みました

6年くらい頑張ったかな

私はもともと生理が重く、月の半分は出血が続いていましたし、それがふつうのことだとも思っていました

「なぜ妊娠しないんだろう?」

と疑問に思い、婦人科へかかってようやく分かりました。

卵管が両方とも通っていなかったんです。

そのままにしておくと歳をとってから悪さをすることもあると言われ、手術をして卵管を切除しました。

私の不妊治療は初めから体外受精の1択でした。

着床したこともあったし、数週間妊娠を継続したこともありましたが、結局私たち夫婦の元には子どもは来ませんでした。

よく言うあれ、ほら、
子どもは空の上からみていて…とかいうあれ

今から暴言を吐きますので嫌な方はここまでにしてください。




あの話ほど馬鹿馬鹿しいものはありません

きっと育児に悩むママさん達のために誰かがこしらえた話です。

じゃあ、なぜ我々は選ばれなかったの?

何か悪いことしました?

ってことになります。

くそくらえです。

最後の治療は着床すらしませんでした。

不思議と悲しくなく、「解放された!」という気持ちがありました。

と、いうのも私の実父は酷い人なので
「子どもがほしいという気持ちが足りないからできないんだ」
と叱りつけてくる人です。

最後は親のため、親に諦めてもらうために続けてた部分もありました。

そんな私たち夫婦は今は2人ですが、楽しく過ごし、穏やかに生活を送っています。

好きな時に好きなものを食べ、好きなところへ行き、好きなものを買い、そういう自由を楽しんでいます。

とはいえ、最後まで足掻いた私たちは特別養子縁組の講習も受けました。

今は私も仕事が忙しいのでその予定はありません。

これからもないかもしれません。

年齢を考えるともう難しいでしょう。

この講習を受けた時、実父は私たちを褒めました。

でも、思うのです。

子どもがいたら尚幸せと感じる瞬間が沢山あったかもしれない。
けど、いないからといって幸せが減るわけではないし、増やすことも自分次第。

「羨ましい」という気持ちを捨てた時、とても楽になりました。


例のあの話は今も嫌いです。

ごめんなさい。