引き合うには程遠く


寄せ合うには程近い


言葉の橋は千里を跨ぐが


その果てにあるものは


正しい言葉なのか


誤った言葉なのか


知ることも出来ず


触れることも出来ず


ただ ただ 涙を零す




絶対の温度差と


相対の距離感は


波紋となって心を濁し


収まる術は無く


乱れることしか出来ず


徒に 容赦無く


ただ ただ 己を打ちのめす




今はこの 右手に握り締めている鎖だけが


それだけが


今にも離れそうなお互いを


切り離すまいと 苦々しそうな顔で


君と私を辛うじて繋げている




聞こえますか


この私の声が


魂から搾り出すように放つ この声が




瞳の先に朱の世界を散らして