先日の感想から書き足りなかったり思い起こしたことなどの雑感というか落書きです。
キャパが足りなくて多くの人にチケットが行き渡らない点は残念至極。ただ実際観て、シアタードラマシティで良かった点をあげるとしたら、テンポが良いことかな。
一幕が体感30分。え、もう?てなくらいあっという間。あの狭いステージだからセットも早く動かせるし、だから実現した演出のキレだったかもしれない。
そのテンポはストーリーテラーの活用も相まって、若いジュリアンの疾走感とリンクしてた。
シンプルなお話なので詰込み感なく、説明過多にもならないんだよね。
ロミオも若いけど、ジュリアンはロミオのように人との繋がりを大切にしない。
ジュリアンは基本、利用できる人間にしか興味ないし、去る者は追わず、己の願望に忠実にひたすら前を向くだけ。
現実感のない存在のストーリーテラー、ジェロニモが二次元ばりのビジュアルを誇る暁千星によくハマっていた。
まるでこの役を演じるために星組に来たのではないかとさえ。舞空瞳が礼真琴の相手役になった一番の決め手は誰よりもジュリエット役者だからだと思うし。
ありちゃんの舞台度胸も大したものだし、何より礼真琴とシンメ感出せる人って今までいたっけ?
ダンススキル、スターオーラ共に見劣りしない。
星組にきてからのありちゃんは自信に満ち溢れて輝いてるね!キラーン⭐︎
琴ちゃんの後を継ぐというは大変なこと。あの熱量は誰にも出せるものではないから。
あと、瑠璃花夏にスーパーアイドル賞をあげたい!
カワイイ!衣装が神。歌える娘役との評価だけれど、芝居も上手い。
そして詩ちづるは、本当にトップ娘役になるんだろうなとつくづく。
彼女の一番の売りは初々しさ。スターをより男らしく見せる娘役だと思った。
少なくとも現時点では、こういうビートの効いた楽曲が並ぶミュージカルが礼真琴の魅力を最大限に引き出すのかも。
世の中には、声量があって音域が広くて美声の持ち主だったりする歌い手は沢山いても、彼女ほどリズム感のある人は少ない気がする。
礼真琴の歌声に慣れてからは、他の人たちの歌声がいまいち音に乗れてない、力でねじ伏せているように聴こえて物足りない。
この精鋭揃いの中でもやはり別次元で、本人も楽しそうだし、聴いてる側も心地よい。
当初、みんな違ってみんないい、の宝塚で『選抜メンバー』という響きは少しキツく感じた。
でも、ひろ香祐やオンブルたちなど非路線の組子にとって励みになるんじゃないかな。
台詞あるなしに関わらず、上手い人ばかりに囲まれた環境でできることが貴重だと思う。
難しいでしょうが、選抜メンバー演目、他の組でもやらないかなって思ったりしました。