皆さん、こんにちは!
今日は当イベントの実行委員長からのメッセージです。
委員長からも『自閉症の新学期」についてお話ししてもらっています!
委員長の塚原さんは、いつも発達障害の子育てをしているママたちのために、あっちへ飛び、こっちへ飛び、皆さんの声を拾い、共感し、時には励まし活動しています。
発達障害のお子さんをよく「グレーゾーン」と例えるのですが、委員長の塚原さんは、
そうではなく、みんなそれぞれ素敵な個性なんだよ!という意味を込めて「パステルちゃん」と名付けています。
そして横浜市で「パステルゾーン育児の会」を開催しています。
内容は我が子が発達障害、もしくはそうかもしれない?というママ達のお話を聞く場所だそうです。
一人でお悩みのママさんが思い立った時に立ち寄れるようにと、あえて予約制にしていないそうです。
早退、遅刻も自由だそうです。
誰か来ても誰も来なくても、同じように待ち続けるその姿に多くのママさんが話さずにはいられない、そんな会です。
詳しくはこちらの「パステルゾーン育児の会」のページをご覧くださいね。
http://warm-place.com/
実行委員長の塚原敦子です。
20歳の息子と7歳の娘と二人の子どもがいます。
この年の離れた上の息子が発達障害です。
今でこそ落ち着いて話も出来るのですが、学童期~高校時代の息子はそりゃもう、日々事件を起こしまくっていました。
発達障害にも色々あるのですが、息子の場合はADHD、広汎性発達障害など複合型。
IQはそれほど高いわけではないけれど、低いわけでもない。
行動は派手でもう、今では笑い話なんですが、教室は飛び出す、学校は飛び出す、パトカーのトランクにアンパンマンの自転車を積んで貰って帰ってきたこともあったりでとっても大変でした。
聴覚過敏があるため、教室のざわざわがとっても苦手。着席して話を聞くことも苦手。黒板の前で先生がクラスのみんなに話しかけても、そのみんなに自分が含まれていることが理解できません。(1対1だと問題ないのですが)
そして目に入ったものが気になると、本来の目的を忘れて気になるほうへ引っ張られてしまいます。
そのため、たった7,8分の1回曲がるだけの通学路。自宅から学校に行くまでに脱線してしまうのです。
理由は、ありやダンゴムシを発見してしまった! カラスが飛んでいた!気になるものが落ちていた!などなど。
その都度学校へ行くことを忘れてしまう。
小学校の集団登校から外れてしまい、保護者付き添いで登校してくださいと言われるまで、そんなに時間はかかりませんでした。
手をつないで毎日毎日息子と一緒に登校します。
道は覚えているのに、一人にしたらどこに行ってしまうかわからない。学校に入り、先生に確実にバトンタッチするところまでは、必須でした。
もうずいぶん前のことなのではっきりは覚えてないのですが、自立登校出来るようになったのは3年生になってからだと思います。
最初は、先生に直接渡すことをやめ、校門で分かれて校内へ入っていくことを見送りました。
その次はマンホール一つ分(校門と数メートルしか変わりません)手前で見送りました。
その後はマンホール一つ分ずつ短く、最後は自宅で見送り。
あぁ今思うと、途方もないですね。
でも、息子の子育ては全てこの調子でした。一つ一つ、大抵は当たり前に勝手に出来るようになることを、長い時間をかけて小さなステップに分けて繰り返し繰り返し教える。時々戻ったりまた進んだり。
新一年生はぜひ、焦らず、登下校の練習を今から始めると安心ですよ。
今、まだ小さな発達障害の子どもを育ててるママへ。あなたの子どもは確実に成長します。
子育てが苦しいし、しんどいし、辛いしもうね。大変ですよね。
私は辛くて辛くて泣きながら子育てしていました。学校でもよく泣きました。
子育ても大変ですが、世間からの声に対応するのも心が削られます。
わかってもらえない悔しさや理不尽さと闘いながらの、難しい子育てをしているのが発達障害の子どものお母さんです。
でも
あなたの子どもは確実に成長します。
きっと10年後には想像できないほど成長しています。
だから大丈夫です。心配しないでください。
発達障害の子どもが学校生活をするって、他の子どもより本人の努力が必要なんです。
時々、おかしな言動が飛び出しても、同級生より出来ないことが多くても、
その状態を保つために、同級生の誰よりも努力しているんです。
たとえて言うなら、ずっと背伸びしながらつま先で生活しているような・・・
凄くないですか?つま先立ちで過ごしているんだもの、たまには転んじゃいますよ。
それでも立ち上がってまたつま先立ちの子どもは、学校で一番の努力家です。
だから、10年後とても成長するんです。
大丈夫だから、心配しないでね。
Bluetown横浜へ一緒にぜひ遊びに来てください!
さて。
私は自閉症の子供を育てたことはありませんが、実際の子育てをスムーズに進めるヒントがたくさん隠されていると思いました。
スモールステップで前にすすめていくというところ。
ついつい親というものは、自分の子供に「これくらいはできるだろう。」とか「この年齢でこれが出来ていないとは!」など焦ってしまい、子供まで焦らせてしまい、変に子供の自信を失わせてしまったりしませんでしょうか?
出来ないということが前提にあったら、それが出来るようになるということをゴールに掲げ、できる限り細分化してひとつひとつ親子で達成感を味わっていくという方法は、自閉症のお子さんだけではなくどんな子供にも役に立ちそうな気がします。
実は私は今、生まれて初めて犬を飼いまして・・・・。(どこでも犬話ばかりで申し訳ないのですが。笑)

犬のしつけも子育てと一緒だなーと感じている日々なのです。
犬こそ種が違いますので、初めから自分とは違うと認識できますが、実は我が子も自分とは違うのだなーというところを認識できるかできないかは、大きな違いになるのではと思います。
私は今、我が家の犬に「叱らない犬育て」「犬らしく育てる」「人間と共存する動物」そんな意識を持って犬と暮らしています。
しかし、実際は人間の社会で生きていくわけですから、できるようにならなければいけないことってたくさんあるのですね。
そこでそれを教えていくのに使うのが、「スモールステップ」なのです。
現在歯磨きを練習しているのですが、いきなり歯ブラシを持っていったら拒否するのは当然なんですね。
犬は言葉もわかりませんので説明は無理なんですね。
そこで、まずは手を口の中に入れるところからスタートするわけです。
クリームチーズを指に薄く塗り、上手になめられたら「よくできたねー。」でご褒美。
そうやって少しずつ指を奥にいれてご褒美。
歯をさわってご褒美
違うものをつけてみてご褒美
ガーゼを指に巻いてなめたらご褒美。
など細分化します。
できなかったら、出来ない場所をもっと細分化していきながら何年もかけ歯磨きができるようにしていくのです。
それはそれは気の遠くなるようなステップを踏んでいくのですが、犬を人間に従わせる感覚ではなく、お互いに妥協点を見つけながら慣れていく・・・・。
そんなことをやっています。
もちろんそんなステップを踏まなくてもできる子もいますが、できない子もいます。
ただ、どんな子でもスモールステップで、出来たら次に進んでいくのです。
勉強でいうと、公文式に感じが似ているかなー。笑
犬の話と人間の話はぜんぜん違いますし、自閉症の子育てと犬育てを一緒にするな!とお叱りを受けそうですが・・・・。
私なりにどこが共通点なのかを見ていると、実は似ているところや使えることってたくさんあるのではないのかなーと思ってしまいます。
が。
ここは、犬のページではないので、この辺で私はおとなしくしておこうかな。笑
それでは今日はここまで。
実行委員会では、皆さまの声を集めています。投稿は実名でもイニシャルでもかまいません。
ぜひこちらまでメッセージをいただけたら嬉しいです。
https://ws.formzu.net/fgen/S20022449/
またブルータウン横浜についてのお問合せはこちらまで
https://ws.formzu.net/fgen/S17247126/
皆さんの温かい気持ちでこのイベントが実行されますように♡
それでは来週の日曜日の午後6時にお会いしましょうね!