『チャンミンさレゴ好きだろ、ピアノのいる?』
「ユノのソロMVに出てきたのですか」
『うん、そお』
携帯の向こうの声は甘く少しペタベタしている。
そう、ではなく、そお。
「あれステキでした」
『ピアノをそのままミニサイズにしたような模型もあるんだろうけど、俺は作品には意外性や新しい感じが欲しくて。でさ思ったんだけど、レゴって面白いのな。一回その形になったものでも均せば元に戻ったり別の形になったりする』
「変幻自在」
そお、それ。
『で、あれ要る?』
「・・・いや」
『そお?』
今日はよくユノのそお?を聞くなと思う。
『じゃあ俺の愛を送っとくよ』
アハーハーハ。いつもの変な笑い声。
「あーハイもらっときますね」
『チャンミナセンイルチュッカハムニダ~!!』
「うるさいです。しかも振り付けつきで言ったでしょ」
うん、じゃあまた。通話は切れる。
「俺の愛を送る、か・・・」
ポロン、ポロロンというピアノの音のように、胸の通底に鳴り続ける想い。ユノの愛。その言葉をいつか何の苦しさもなく受け入れられる日がくるだろうか。