年末になって、興味深い偶然がいくつかあって・・・これは今年私がやり残したことを誰かが清算してくれているのかなって有難くその啓示を受け取りました(啓示なんて言葉を使うと、神がかっているように受け取られるかもしれないけど、私は無宗教です)
 
『傲慢と善良』辻村深月  婚活の話。結局自分が何者で何を求めているのかがわかっている人が選択できる。でもこれ、婚活ばかりではないね。人生においての選択、生活のなかでの選択、みんな少し先のビジョンが見えていないとできない。周りのスピードや価値観に振り回され立ちすくんでしまう。自分を過大評価しそれに釣り合うものしか手に取れない…傲慢。周囲に気を使い良い子でいる…善良。相反する言葉のようだけど登場人物のなかでは共存している。物語の終盤、宮城のおばあちゃんに「あんだら、大恋愛なんだな。」と言われて気づく、相手のことを知ろうとする時間って、そういうことなんだ。

サルース(東急電鉄の無料月刊誌)今月の表紙の書店に行ってきた。サルースで知る前に、InstagramでフォローしているBOOKNERDさんの記事で、三軒茶屋の本屋トワイライライトで若い女の子二人が写真詩集「東京」の出版記念展示を催すことが告知されていたので。

BOOKNERDさんは盛岡の本屋さんで、(盛岡の本屋って言ったら私たちの年代なら「さわ屋書店」か「東山堂」だったけれど、今ではジュンク堂とか丸善が出店しているらしいけど)そのなかで奮闘している個人経営の厳選した本と雑貨と展示を行う本屋らしい。Instagramの記事に載っている本の紹介も、店主の知的で静謐なイメージの文章があって、それだけでも豊かな気持ちになれる。

若い子がどんな気持ちで詩を書き自己を表現しているのか興味が湧いて、年末の、普通主婦なら大掃除とかいろんな用事を済ませているような日に、同じ詩誌仲間を誘ってのこのこ出かけてきたというわけ。

トワイライライト、興味深い本屋さんだった。昔、本屋さんで背表紙だけでワクワクしていた気持ちが蘇らせてくれる。知っている本もちょこちょこ、読みたかった本も。また行こう。

作家さんご自身にも会えてよかった。そして彼女たちが何の気負いもなく純粋に伝えてくれていることが肌で感じられて清々しい思いになれた。

どうもね、私は詩仲間にどう受け取ってもらえるかばかりを考えているのではないかと、人の目…評価を気にしているのではないかと反省。

 

 

クリスマスのことをちょっと・・・
24日にムスコ家族とムスメと、総勢7人で食卓を囲む予定だったのに、なんと直前にムスコがコロナ感染!
当然その家族は濃厚接触者ということで自宅待機。会えません…。
当初の予定では大人数だったのでお料理は写真のほかに栗ご飯を詰めたローストチキンと、こども受けするサラダなどだったのにここに並べることもできず、チキンはムスコ宅へ届けた。今年のチキンはうまく焼けたので写真だけでも撮って置けばよかった。
メインは代官山パッションから取り寄せたカスレ4~5人前。(洗面器くらいの大きさの陶器に入ってきたのをオーブンで40分焼くだけ)当然食べきれない。フロマージュテッド、チーズ2種、適当アンティパストミストを並べて黒ゴマとエダムチーズのパン、クルミ入りカンパーニュ、ミニベーグル3種(ココアチョコ・プレーン・シナモンレーズン)も。
ケーキは近所のドゥースボアで。今年も予約なしの当日販売のみ。ムスコ宅に持って行くついでに自分たちの分も。売り切れ御免だから午前中に買いに行ったけど朝から行列で常時20人以上が並んでいる。昔ムスメがアルバイトしていたのでちょっと顔馴染みなので二言三言話をしたけど、シェフも奥さんも疲れ切っていて、きっと会話の内容なんで覚えていないだろうなぁ。
小さい子たちが来ないならクリスマスの飾りなんて出すつもりもなかったけど、出してしまったものは仕方ない。力なく立っている我が家のクリスマスツリー。今年の新顔は右上のカラフルなオーナメント・・・嵐からのクリスマスプレゼント♡
お人形はホビーラホビーレのニーナちゃん。お洋服と靴を作って着せてあげて、一番小さい子へのクリスマスプレゼントです。最近彼女がお気に入りの〈お人形さんを寝かせる行為〉のために、お布団も作って一緒にラッピングした。上の子には布絵本を作ってあげたけどもうそんな気力も視力もない・・・
元気に過ごせないとなんにもできない、できるうちにしたいことをしよう、と つくづく思う年末でした。