【ニューヨーク時事】
週明け14日のニューヨーク株式相場は、
東日本大震災が日本や世界の経済に与える影響への懸念から、
リスク資産である株を手放す動きが強まり反落した。
優良株で構成するダウ工業株30種平均は一時、
前週末終値比147ドル安まで下落したが、その後買い戻しも入り、
同51．24ドル安の1万1993．16ドルで引けた。
ハイテク株中心のナスダック総合指数は
同14．64ポイント安の2700．97で終了した。
ニューヨーク証券取引所の出来高は前週末比4185万株増の9億6291万株。
大震災発生直後の先週末の米株式市場は、
経済への影響が見定めにくい中、小幅に上昇した。
ただ、地震の被害状況が週をまたいで徐々に明らかになる中、
日本企業の操業停止の動きが広がったことや、
原発事故がもたらす影響の不透明さなどから、
米市場でも日本経済の先行き停滞への懸念が高まった。
週明けの日経平均株価が6％強下落したことも投資家マインドを冷やした。
市場関係者からは、
「世界第三位の経済大国である日本経済が落ち込めば
世界経済に与える影響は避けられず、しばらくは重しになる可能性がある」
（大手証券）とグローバルな影響を懸念する声も聞かれた。
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