今はもう店が無くなってしまったので時効、
ツムギは高校二年の夏から三年の冬まで某コンビニでエンプロイされていた。



要は己の人生を削って小金に替える、不良受験生だった訳だ。



コンビニでアルバイトしてた人なら誰でも必ず知ってるだろう。


そう、ナプキンは不透明な紙袋に入れる鉄板ルールを…


高校生ツムギは以下の様に解釈していた。


極プライベートな衛生用品であるから、不透明な袋に入れて外部からの判別を不可能にする。



ある日、女性のお客様が来店しコンドームをレジに持って来た。

そして、バーコードを通したツムギに対し「袋はいいです」と言った、

その時代には珍しいエコな女性だったのだ。


ツムギはモチロン上記の鉄板ルールに従い、紙袋に入れレジ袋無しで渡した!


顧客のプライベート保持とニーズを満たした、

まさにフル オブ カスタマーズ サティスファクションであったはずだった。

(注 ツムギの英語力は下の下


しかし、


女性客はうつ向き、恥ずかしそうに受け取り足早に去って行ってしまった。


ツムギは戸惑った、対応を間違えた、しかも自信満々に!



多分、他の商品、例えばパンツであっても同じ対応をしたと思うので

店長に報告しどの様に対応したらよいか聞いた。

もう、人を傷つけて傷つきたくなかったのだ。


店長の回答は「紙袋にはいれてはいけない」だった。
女性が「袋はいりません」と言わなくても普段から入れてはいけないと言った。
「袋に入れて下さい」の方が女性は言いにくいのでは??と思ったが店の方針なら仕方ない。

当然お叱りを頂戴した。ツムギは自分を戒めた。


しかし、その後店長に理由を尋ねると

その回答は「コンドームは汚いものでは無いから」だった。

もっと言えば、ナプキン以外はクラフト袋に入れないだった。


ツムギの対応が間違えてたのは認めるが・・・・・ハテ???



そんじゃ、ナプキンは汚いから紙袋に入れるみたいに聞こえるじゃんヾ(。`Д´。)ノ

言葉に配慮の欠片も無い…


触れるものみな傷つける期のツムギは憤った、

このエセフェミニストが!その基準を当てはめるなら、自分が紙袋に入ったらいいよ!


高校生アルバイトが混乱しないように言葉を砕いて説明したにしてもあまりに陳腐じゃない?

ツムギ、ジェンダー意識覚醒…


坊や~、一体何を、教わっティキタノ~音譜(年バレ上等)

私やっぱり私やっぱり、帰るワネ~音譜


ツムギは来る受験に向け、ようやくバイトをやめた。


後に友達がその店で働いた。


ずさんな馴れ合いの経営状況、果てに閉店の運びとなった。

ツムギは思うのである。



○バーガーくいてぇ~~~