主はモーセに言われた、
「あなたは民のところに行って、
きょうとあす、彼らをきよめ、
彼らにその衣服を洗わせ、 
三日目までに備えさせなさい。
三日目に主が、すべての民の目の前で、
シナイ山に下るからである。
出エジプト記 19:10‭-‬11 


三日目の朝となって、
かみなりと、いなずまと厚い雲とが、
山の上にあり、ラッパの音が、
はなはだ高く響いたので、
宿営におる民はみな震えた。
出エジプト記 19:16 

神が降りたった山。
ホレブの山とも言われる
シナイ山。
シナイ山といえば、
シナイ半島にあるカトリーナ山だと
言われてますが、
実は、実際のシナイ山は、
サウジアラビアにある
ラウズ山とのことです。

アカバ湾挟んだシナイ半島の
向かい側にあります。


聖書の預言を見ますと
このシナイ山からキリストは
北上してエルサレムへと
向かうことが分かります。

「主はシナイからこられ、 
セイルからわれわれにむかってのぼられ、
 パランの山から光を放たれ、
 ちよろずの聖者の中からこられた。 
その右の手には燃える火があった。 
申命記 33:2 

この聖句は、
神がイスラエルを
約束の地に導いた事だと
思ってしまいますが、
聖書でイスラエルの移動経路を見ると
違うことがわかります。

しかし、エドムはモーセに言った、
「あなたはわたしの領地を
とおってはなりません。
さもないと、
わたしはつるぎをもって出て、
あなたに立ちむかうでしょう」。
民数記 20:18 口語訳

イスラエルは、
エドムの領土を通っていません。
しかし、セイルはエドムの領土です。
ですので、矛盾してしまいます。
しかも、
ちよろずの聖者の中からこられた。
とあります。
聖者と共に主が来ることは、
ゼカリヤ書にもあります。
しかも、それが起こるのは主の日、
すなわち、キリスト再臨の日です。

見よ、主の日が来る。
その時あなたの奪われた物は、
あなたの中で分かたれる。 
わたしは万国の民を集めて、
エルサレムを攻め撃たせる。
町は取られ、家はかすめられ、
女は犯され、町の半ばは捕えられて行く。
しかし残りの民は
町から断たれることはない。 
その時、主は出てきて、
いくさの日にみずから戦われる時のように、
それらの国びとと戦われる。
 その日には彼の足が、
東の方エルサレムの前にある
オリブ山の上に立つ。
そしてオリブ山は、
非常に広い一つの谷によって、
東から西に二つに裂け、
その山の半ばは北に、半ばは南に移り、
 わが山の谷はふさがれる。
裂けた山の谷が、
そのかたわらに接触するからである。
そして、あなたがたは
ユダの王ウジヤの世に、
地震を避けて逃げたように逃げる。
こうして、あなたがたの神、
主はこられる、
もろもろの聖者と共にこられる。
ゼカリヤ書 14:1‭-‬5 

キリストは、
もろもろの聖者と共に来て、
オリーブ山に立ちます。
ヨハネによる黙示録にも
同じ事が預言されています。

なお、わたしが見ていると、
見よ、小羊がシオンの山に立っていた。
また、十四万四千の人々が
小羊と共におり、
その額に小羊の名と
その父の名とが書かれていた。
ヨハネの黙示録 14:1 

義人エノクもキリストが
もろもろの聖者と共に
来ることを預言しています。

アダムから七代目にあたるエノクも
彼らについて預言して言った、
「見よ、主は無数の聖徒たちを
率いてこられた。 それは、
すべての者にさばきを行うためであり
また、不信心な者が、
信仰を無視して犯した
すべての不信心なしわざと、
さらに、不信心な罪人が
主にそむいて語った
すべての暴言とを責めるためである」。 
ユダの手紙 1:14‭-‬15 

ちなみに14万4000人の聖者は、
特別な人達です。そのことは、
ヨハネによる黙示録にある通りです。

彼らは、
女にふれたことのない者である。
彼らは、純潔な者である。
そして、小羊の行く所へは、
どこへでもついて行く。
彼らは、
神と小羊とにささげられる
初穂として、
人間の中からあがなわれた者である。
ヨハネの黙示録 14:4 

この者たちは、
世の終わりにおいて登場します。
地上にいる時に
損なわれないように
額に印を押される者たちです。

「わたしたちの神の僕らの額に、
わたしたちが印をおしてしまうまでは、
地と海と木とをそこなってはならない」。
 わたしは印をおされた者の数を聞いたが、
イスラエルの子らのすべての部族のうち、
印をおされた者は十四万四千人であった。
ヨハネの黙示録 7:3‭-‬4 

世の終わりに現れる彼らが
神に捧げられる初穂とあります。

あとの者は先になり、
先の者はあとになるであろう」。
マタイによる福音書 20:16 

先程も言ったようにキリストは
エドムの地を通りますが、
そこでは、神の怒りが下ります。

もろもろの国よ、近づいて聞け。
 もろもろの民よ、耳を傾けよ。
 地とそれに満ちるもの、
 世界とそれから出るすべてのものよ、
聞け。
 主はすべての国にむかって怒り、
 そのすべての軍勢にむかって憤り、
 彼らをことごとく滅ぼし、
 彼らをわたして、ほふらせられた。  
彼らは殺されて投げすてられ、
 その死体の悪臭は立ちのぼり、
 山々はその血で溶けて流れる。
 天の万象は衰え、 
もろもろの天は巻物のように巻かれ、
 その万象はぶどうの木から
葉の落ちるように、
 いちじくの木から
葉の落ちるように落ちる。
 わたしのつるぎは天において
憤りをもって酔った。 
見よ、これはエドムの上にくだり、
 わたしが滅びに定めた民の上にくだって、 
これをさばく。 主のつるぎは血で満ち、
脂肪で肥え、 小羊とやぎの血、
 雄羊の腎臓の脂肪で肥えている。
 主がボズラで犠牲の獣をほふり、
 エドムの地で大いに殺されたからである。
イザヤ書 34:1‭-‬6 

これが未来の預言だとわかるのは、
天の万象は衰え、
 もろもろの天は巻物のように巻かれ、 
その万象はぶどうの木から
葉の落ちるように、 いちじくの木から
葉の落ちるように落ちる。
とあるからです。
これは、主の再臨の日に起こることです。
ヨハネによる黙示録にある通りです。

小羊が第六の封印を解いた時、
わたしが見ていると、大地震が起って、
太陽は毛織の荒布のように黒くなり、
月は全面、血のようになり、
 天の星は、いちじくのまだ青い実が
大風に揺られて振り落されるように、
地に落ちた。 
天は巻物が巻かれるように消えていき、
すべての山と島とは
その場所から移されてしまった。
 地の王たち、高官、千卒長、
富める者、勇者、奴隷、
自由人らはみな、ほら穴や山の岩かげに、
身をかくした。
 そして、山と岩とにむかって言った、
「さあ、われわれをおおって、
御座にいますかたの御顔と
小羊の怒りとから、かくまってくれ。
 御怒りの大いなる日が、すでにきたのだ。
だれが、その前に立つことができようか」。
ヨハネの黙示録 6:12‭-‬17 

御怒りの大いなる日とは、
主の日すなわち
キリスト再臨の日のことです。
またヨハネによる黙示録を読むと、
キリストは、反キリスト達と戦う前、
なぜか血染めの衣を着ています。

またわたしが見ていると、
天が開かれ、見よ、そこに白い馬がいた。
それに乗っているかたは、
「忠実で真実な者」と呼ばれ、
義によってさばき、また、戦うかたである。
 その目は燃える炎であり、
その頭には多くの冠があった。
また、彼以外にはだれも知らない名が
その身にしるされていた。
 彼は血染めの衣をまとい、
その名は「神の言」と呼ばれた。
ヨハネの黙示録 19:11‭-‬13 

実は、その理由もエドムの地にあります。

「このエドムから来る者、 
深紅の衣を着て、
ボズラから来る者はだれか。
 その装いは、はなやかに、
 大いなる力をもって進み来る者はだれか」。 「義をもって語り、 
救を施す力あるわたしがそれだ」。  
「何ゆえあなたの装いは赤く、
 あなたの衣は
酒ぶねを踏む者のように赤いのか」。  
「わたしはひとりで酒ぶねを踏んだ。
 もろもろの民のなかに、
 わたしと事を共にする者はなかった。 
わたしは怒りによって彼らを踏み、
 憤りによって彼らを踏みにじったので、 
彼らの血がわが衣にふりかかり、 
わが装いをことごとく汚した。
 報復の日がわが心のうちにあり、
 わがあがないの年が来たからである。
 わたしは見たけれども、助ける者はなく、
 怪しんだけれども、ささえる者はなかった。
 それゆえ、わがかいながわたしを勝たせ、
 わが憤りがわたしをささえた。
 わたしは怒りによって、
もろもろの民を踏みにじり、
 憤りによって彼らを酔わせ、 
彼らの血を、地に流れさせた」。
イザヤ書 63:1‭-‬6 

真紅の衣を着てエドムからくる者とは、
まさしくキリストのこです。
彼の装いが赤いのは血のためです。
同様にハバクク書にも、
キリストがエドムの地を
通ることが預言されています。

神はテマンからこられ、
 聖者はパランの山からこられた。 
その栄光は天をおおい、 
そのさんびは地に満ちた。
 その輝きは光のようであり、
 その光は彼の手からほとばしる。
 かしこにその力を隠す。 
疫病はその前に行き、
熱病はその後に従う。
 彼は立って、地をはかり、
 彼は見て、諸国民をおののかせられる。 
とこしえの山は散らされ、
永遠の丘は沈む。 
彼の道は昔のとおりである。
ハバクク書 3:3‭-‬6 

テマンとは、エドムの地の都市です。
エドムの地からくることも
聖者と共にくることも、
手に光(燃える火)があることも
申命記 33:2 と同じです。

「主はシナイからこられ、
 セイルからわれわれにむかってのぼられ、
 パランの山から光を放たれ、 
ちよろずの聖者の中からこられた。
 その右の手には燃える火があった。
申命記 33:2 

では、なぜエドムの地に
これほどまで怒りが臨むのか。
その理由も預言されています。

主は言われる、 その日には、
わたしはエドムから知者を滅ぼし、 
エサウの山から悟りを
断ち除かないだろうか。
 テマンよ、あなたの勇士は驚き恐れる。
 人はみな殺されて
エサウの山から断ち除かれる。
 あなたはその兄弟ヤコブに
暴虐を行ったので、
 恥はあなたをおおい、
あなたは永遠に断たれる。  
あなたが離れて立っていた日、
 すなわち異邦人がその財宝を持ち去り、
 外国人がその門におし入り、
 エルサレムをくじ引きにした日、
 あなたも彼らのひとりのようであった。
 しかしあなたは自分の兄弟の日、
 すなわちその災の日を
ながめていてはならなかった。
 あなたはユダの人々の滅びの日に、 
これを喜んではならず、 
その悩みの日に誇ってはならなかった。
 あなたはわが民の災の日に、
 その門にはいってはならず、
 その災の日にその苦しみを
ながめてはならなかった。
 またその災の日に、
 その財宝に手をかけてはならなかった。  
あなたは分れ道に立って、
 そののがれる者を切ってはならなかった。
 あなたは悩みの日にその残った者を 
敵にわたしてはならなかった。
 主の日が万国の民に臨むのは近い。
 あなたがしたようにあなたもされる。
 あなたの報いはあなたのこうべに帰する。
オバデヤ書 1:8‭-‬15 

この預言にもあるように
エルサレムが異邦人によって
滅ぼされる日とは、
キリストが預言した
反キリストによって
ユダヤ人達にもたらされる
刑罰の日のことです。

エルサレムが軍隊に
包囲されるのを見たならば、
そのときは、
その滅亡が近づいたとさとりなさい。
 そのとき、
ユダヤにいる人々は山へ逃げよ。
市中にいる者は、そこから出て行くがよい。
また、いなかにいる者は
市内にはいってはいけない。 
それは、聖書にしるされた
すべての事が実現する
刑罰の日であるからだ 
その日には、身重の女と
乳飲み子をもつ女とは、不幸である。
地上には大きな苦難があり、
この民にはみ怒りが臨み、
 彼らはつるぎの刃に倒れ、
また捕えられて
諸国へ引きゆかれるであろう。
そしてエルサレムは、
異邦人の時期が満ちるまで、
彼らに踏みにじられているであろう。
ルカによる福音書 21:20‭-‬24 

エドムの地の人達が
この刑罰の日にユダヤ人にした
報いのためにキリストの怒りが
下ったわけです。
そして、その怒りは
全ての背くものに向けられます。

見よ、主は火の中にあらわれて来られる。
 その車はつむじ風のようだ。
 激しい怒りをもってその憤りをもらし、 
火の炎をもって責められる。 
主は火をもって、またつるぎをもって、
 すべての人にさばきを行われる。
 主に殺される者は多い」。
イザヤ書 66:15‭-‬16 

それは、主イエスが
炎の中で力ある天使たちを
率いて天から現れる時に実現する。
 その時、主は神を認めない者たちや、
わたしたちの主イエスの福音に
聞き従わない者たちに報復し、 
そして、彼らは主のみ顔と
その力の栄光から退けられて、
永遠の滅びに至る刑罰を受けるであろう。
 その日に、イエスは下ってこられ、
聖徒たちの中であがめられ、
すべて信じる者たちの間で
驚嘆されるであろう
――わたしたちのこのあかしは、
あなたがたによって
信じられているのである。
テサロニケ人への第二の手紙 

参考になれば幸いです。

キリストの恵みと霊が絶えず
皆様に注がれる事を祈ります。