押しに負けてS郎と
食事をする事になった私。
お洒落なパスタのお店に
連れていかれた。
メニューもキラキラしていて
眩しかった。
でも、全然食べたいと
思わなかった。
ドリンクだけでいいと言うと、
「ピザ頼むから、食べられそうなら
食べて。残りは俺が食べるから。」
S郎がそう言ってくれたから、
1切れだけピザを食べた。
食事の間も、帰りの車中も、
S郎は私の話を聞いてくれて、
一緒になってK太に怒ってくれて、
少し気持ちが楽になった。
吐き出すって大事だ。
2時間近くかけて
家まで送って貰ってしまって
申し訳なかった。
「いつでも話聞くから連絡して。
メールでも電話でもいいし、
気晴らししたかったら
いつでも飛んできて
何処でも連れていくよ。」
別れ際にS郎が
そんなドラマみたいなセリフを言うから、
笑ってしまった。
K太の為にここまでするなんて
本当にいい人。
K太はあんなにクズなのに、
マトモな友人もいるんだ。
その日の夜、K太から
メールが来た。
K太『S郎と会った?』
私『会ったよ。食事して
車で家まで送ってくれた。
K太が頼んだんでしょ?
本当にいい人だね。
K太からもお礼言っておいて。』
K太『は?追い返せって頼んだ
だけなんだけど。何してんの。
2人で食事とか、
車に乗るとかおかしいだろ。』
私『そうなの?全部K太に
頼まれたのかと思ってたよ。』
K太『なんなんだよ、S郎のやつ。
沙耶ちゃんの事好きなんじゃないの』
私『そんな訳ないでしょ。
心配してくれただけだよ。』
K太『マジありえねー。』
いやいや、ありえないのは
あなたの方だよ…と
さすがに思った。
どの口が言ってるの?
S郎に話してスッキリしたおかげか、
やっと目が覚めてきた。